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大麻汚染広がる。身近な麻薬をどのように対処するのか

大麻汚染広がる。身近な麻薬をどのように対処するのか。

 最近、年末に書けて余りよい話題が少ない。大阪で発生したひき逃げ事件などは、政治などと無関係であるが、発生して欲しくない事件である。交通事故は非常に多くある。過失は誰にでもあると思うが、事故が起きたときの対処方法で、事故が事件に発展してしまうことがある。マスコミが報道するのは事件であるが、その事件でも、このような事件は避けられたのではないかと思う。被害者の冥福を祈ります。

 事件として、おもしろい事件もあった。ストリップ劇場で、露出しすぎるとして踊り子と経営者が逮捕されたという。私自身、ストリップ劇場はいったことがない。ストリップ劇場でなくても手軽にいろいろの物があるので間に合っている。しかし、ドラマなどでだいたい話を聞いて雰囲気はつかめる。しかし、ストリップのショーの最中に、露出しすぎるとして逮捕されたのはどうであろうか。ストリップ劇場は、女性の裸を見せる場所で、顧客もそれが目当てで入場している。ある意味自己の仕事をしていて逮捕されたのであるから、被疑者は納得行かないのではないだろうか。猥褻の度合いがひどすぎるという理由だそうだ。顧客との会いだで何らかの行為(書き方が難しいのですが)をさせていたとなれば、売春などの犯罪が成立するのでしょうが、ストリップ劇場で「猥褻罪」はなかなか。そもそも、閉鎖された空間内での「猥褻」行為で、なおかつ、顧客はそれを目当てに来ているという事で、被害者が存在しないような気がするのです。秋葉原のネットアイドルが公然猥褻罪で逮捕されたのとは違うような気がしますね。もちろん、程度のほどはわかりませんが、正直なところ、私は個人的に、ストリップ劇場側に同情します。

 被害者がある事件と、私の考えるところ、あまり被害者がいない事件。表題と異なる二つの事件を、あえて二つ挙げました。さて、最近大きく取り上げられているのが大麻の吸引または栽培と言う事件である。
 まずは、ロシア人力士が大麻吸引で相撲協会からの解雇処分になる、その次に二人のロシア人力士。次に白金台の主婦層に対する売買現場がテレビで大きく取り上げられ、イラン人11名が逮捕された。その後は、慶応大学や早稲田大学の学生が次々と、大麻栽培吸引で逮捕されている。ロシア人力士は別にして、白金台の主婦や慶応・早稲田と言った超一流大学の生徒、という知識人というか、一種のエリートにこれら麻薬が蔓延している事実に、ある意味驚愕する。
 以前、麻薬取締法違反で逮捕された人と話す機会を得た。「別に他人に迷惑をかけたわけではないから、犯罪とは知っているが、問題とは思っていない」覚醒剤の所持と使用で逮捕された彼はそういった。上記のストリップ劇場の論理だ。彼の場合、友人数人と覚醒剤を使用したという。友人を誘うと言う状況であったという。しかし、麻薬による幻覚作用は、時に他人を害する可能性を多く有しており、この件に関して彼の意見に同調するわけには行かない。
 ただ、私の場合、もう一つの疑問があがる。「よく買う金があったな」。要するに違法品の売買は、暴力団組織や外国人などが介入しているため、少量でかなりの金額になる。「いや、バイトで稼いだよ」。かれは、この覚醒剤により、会社を辞めホストになったという。絵に描いたような転落人生だ。
 
 この大麻の事件。栽培も吸引も含めて、結局のところ 
「麻薬と言われる物の常習性と幻覚による犯罪をどこまで認識しているか」
「麻薬購入に関しての資金源や、その購入資金の拠出」
「麻薬犯罪に対する国の対応」
 の点に凝縮される。
 ここは、一応国会新聞の文書なので、「麻薬は怖いものだ」「麻薬に手を出して悲惨な結果になった」などの犯罪抑止に関することを延々と続けるつもりはない。ただ、それらに関しては、前提にあると考えていただきたい。

 まず、麻薬について。
 私は、厳密に言うと違法なのかもしれないが、外国で経験したことがある。中国の奥地、少数民族の村において接待を受けたとき。鍋物が出てきた。民族の長は、もっとも高級な鍋であるという。名を桃源郷鍋だそうだ。やり方をここで詳細に書くと、犯罪の誘因になるので辞めておこう。いずれにせよ、その鍋を囲んだ人全員が麻薬を体内に入れる状況であった。
 薬が効いている間は、確かに「桃源郷」だったかもしれない。しかし、翌朝の吐き気と頭痛と倦怠感はさすがに閉口する。私の経験上、この苦しさを感じる人は終わるであろうし、薬が効いている間の「桃源郷」がある間を敏感に感じる人は中毒になるのであると感じたものである。
 そのときに、数名切り傷ややけどなどをしている人がいる。また幻覚で動けなくなる人もいたと記憶する。幻覚や正常な感覚でない状況におけるその人の感覚は、まさに制御不能であろう。

 麻薬が元で戦争が発生したことがある。いわゆる「阿片戦争」である。中国では、欧米列強が入国したときに東南アジアで入手した阿片を持ち込み、至る所に阿片窟と言われる阿片の吸引場を作った。阿片中毒を引き起こさせることにより、植民地支配を徹底しようとしたのだと言われる。その取引に日本が介在したとかしないとかはこの際問題はない。中国は、これに対して抵抗し(または余分に阿片が欲しくて輸送船を襲ったという説もある)、結局そのことが原因で戦争が発生した。欧米列強は、この戦争で勝利し、中国、当時の清王朝と条約を締結するにいたったのである。
 中国はこの歴史をふまえ、現代でも麻薬の使用(栽培・販売・吸引を問わず)や所持は極刑に処される。これは政府要人でも、その家族、親族でも変わらないのである。日本のような懲役とかではなく、国家を戦争に導く反逆罪の一種と考えられているからだ。
 
 逆に、大麻・麻薬に関しては使用に制限がない国があることも事実である。使用制限がない国は、使用場所を決めるなど、間接吸引を行わないような状況を意識することと、幻覚などにより犯罪を犯した場合の系が重くなるのである。

 麻薬に関しては、麻薬そのものの使用ではなく、幻覚や常習性と言った事から派生する犯罪および、麻薬購入資金に関する犯罪・または逃走(戦争)の抑止が最大のポイントといえるようだ。法律で規制すると言うことは、それだけ常習性などの依存度が強いと言うことで、使用そのものを規制する国が多い。
 なお、麻薬を使用することによる身体への影響は、事故責任の範疇と考える。

 さて、違法性の可能性の原因がはっきりしたところで、その資金である。昔から違法性の高い資金源は、そのままマフィアに流れるのが筋だ。「アンタッチャブル」という映画が好きである。アメリカで禁酒法が思考されていた時代に、アル・カポネ率いるマフィアと、捜査官エリオット・ネスの戦いを描いた作品だ。途中、ネスの仲間が殺されるなど、そうさという範囲ではなく、また現代の刑事物のドラマなどと違い、かなり動きがある映画だ。まだ白黒の時代、テレビドラマとして有名になったが、1990年代に映画としてリバイバルされた。見た人も多いのではないかと思う。
 映画の宣伝はこの辺にして、この話でわかるように、違法性の高い物は、マフィアの資金源になる。日本では広域暴力団か外国人であろう。違法性が高いと言うことは、違法であるという認識と、それだけでなくそこからしか購入することができないという、一種閉鎖商圏が成立する。閉鎖商圏とは、たとえば映画館の中やディズニーランドのように、入場して、その中で購入するばあい、高いと感じても買ってしまう心理商圏事を言う。閉鎖商圏になった場合、顧客は値段などの価値選択ではなく、買うか買わないかという選択肢しか存在しなくなる。完全な売り手市場だ。選択肢がそれしかないので、結局高い値段で購入する事になる。映画館の場内で高いと思いながらジュースとポップコーンを買ってしまう経験は誰でもあるだろう。
 違法性の高い商品は、まさにこの閉鎖商圏を使っている。物理的に入場券などが必要なわけではない。しかし、その人からしか購入することができないという心理的閉鎖商圏が発生する。このことは、ある程度の相場があるにせよ、麻薬などが高く、そしてマフィアの資金源に利用される大きな要因だ。
 上記の麻薬などを解禁している国の理論は、まさに、このことを心配し、違法とする方が、社会的にマフィアの資金源を作ることになるので危険性が高いという判断であろう。規制する物を最小限にして、資金源を少なくすると言う政策もある。その一事を見て、国の比較を行うことはおかしいという話になる。
 さて、そのように高騰する商品を資金源とするには、当然に常習性が必要になる。「あったらいい」から「なければならない」に購入側の心理が変化するという話になる。麻薬はその常習性・依存性が強い。また辞めるときの苦痛はかなりの物である。私の上記の経験でもそうだが、かなりの苦しみであるといえる。苦痛を和らげるために苦痛の原因となる薬を常用するという悪循環がここで発生することになる。そこに閉鎖商圏である。結局のところ、借金や犯罪をしても購入するという欲望が発生する。苦痛から逃れると言うことがそれを誘引する。 
 それだけでなく、違法行為をしていると言うことが、他の選択肢を狭めてしまう。違法行為を隠したいがために、第三者への相談機会を奪う結果になる。そのことが、より一層閉鎖商圏としての閉鎖の度合いを強める。マフィアからそのことを指摘されれば、他の違法行為も辞さないことになりうる状況なのである。
 マフィアの商売や資金源に、閉鎖商圏の理論を使うのかどうかと言うことは、異論があるかもしれない。しかし、実際に心理的閉鎖商圏が麻薬類の高額を招き、その価格の資金源としての役割を持たせてしまうことになる。

 さて、これらに対する政策である。と言っても、取り締まりはすでにしている。私もさすがに、今の日本で大麻や麻薬の合法化に踏み切れと言うほど過激な意見は持っていない。今の大麻の問題と暴力団の資金源としての機能を奪うには最も有効である。しかし、大麻で逮捕されたのは未成年も含まれている。たばこですら吸えない人が、麻薬というのはさすがにどうかと思う。
 解禁という手段はないとして、では、取り締まりの強化と言うことになる。しかし、警察の人員の都合上、そういうわけにも行かない。そもそも、大学の学校内で取引をしているなどとしては、通常の見回りなどで見つかるものではない。
 日本のように海で囲まれた国は、逆に漁船など小さい単位ではどこからでも荷物が入る可能性があることを示す。そのことは150年前の吉田松陰が、鎖国などと言っていても何の役にも立たないことを説き、そのまま、ペリーの黒船4艘で証明されている。
 さて、どうしたらよいか。
 私の私案では、取り締まりを緩くすればよい。いわゆる「アメとムチ」である。
 上記のように、きっかけはともかく。閉鎖商圏に陥って抜け出せない人が少なくない。この人たちをいかに閉鎖から抜け出し、麻薬を辞めさせるかと言うことが最も重要であろう。そのときに、違法性と犯罪者の汚名というもう一つの閉鎖商圏があることを指摘した。その閉鎖商圏をいかに取り払って、楽にさせることができるかという事が最も重要である。そのためには、単なるユーザーと販売者とでの取り締まりを変えてゆき、ユーザーを救出する手段を講じなければならない。このことは立法ではなく、刑事訴訟での情状酌量などをすればよい。もっと言えば、このような民間に浸透した犯罪に関しては、ある程度の司法取引も必要であると考える。日本の場合、権利意識が強いために、これらの方法はあまり使われない市禁止されている場合もある。それをいかに行うか、と言うことが最大の課題になる。そうさ協力をしても有罪は有罪。しかし、その罪に関して酌量があるとすれば、閉鎖商圏から抜け出せる人は少なくない。
 
 あくまでも暫定である。しかし、この暫定は、常習者ではなく大学生などが興味で吸引したという部分で、使えば効果的になるであろう。
 また、本来であれば、そのような条件になる前に、しっかりと道徳教育をすれば良いという考え方もある。だいたい、どんな教育をしても犯罪者という物は出てくるが、今回は、高学歴の大学生や有閑夫人。いずれも高い教育を受けたり、またはそれなりの生活水準を保っている人に汚染が広まっているという話である。ある程度ステータスがあれば、それだけ閉鎖商圏が効果を増す。また、今の高学歴教育とこれら道徳観念があまり関係がないということもいえる。戦後教育で道徳教育を行わなかったツケが、このようなところで出てきてしまっているのである。
 日本の教育に関しては、様々言うべき事がある。しかし、この大麻の問題と、教育を絡めるのは辞めたい。ただ、今の日本の教育では、高学歴と言うことが道徳や人格に結びついていないという事が明らかになったことは事実だ。教育改革の中心はこのようなところにあるのかもしれない。
 いずれにせよ、たぶんこの種の犯罪がなくなることはないと思うが、根絶を目指すと言うことで、政府も国民も心して考えるべきではないだろうか。

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