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マスコミ批判に対する一考 (2) マスコミの画策する勧善懲悪

マスコミ批判に対する一考 (2) マスコミの画策する勧善懲悪

 日曜日は、このマスコミ論を書き続けようと思う。参議院の装填を書いているばかりでは、やはり視野が狭くなってしまう。そう思いながらも、なんとなく、そちらの方に気が行っててしまうのは、どうしようもないことなのかもしれない。
 でも、とりあえず、ここではマスコミの考えてることをあえて書いてみたい。参議院選挙でも、マスコミの報道はやはり非常に大きな影響力を残すからだ。

 まず、前回は「マスコミ」は「ジャーナリズムではない」ということを書いた。その理由は「マスコミ」が「営利企業であるから」ということに他ならない。

 では、今回は、そのマスコミの正体をもう少し見てみよう。ただ、今回はマスコミといっても「テレビ」に焦点を絞りたい。テレビそのものは、私の得意分野ではない。私自身は、テレビ局勤務の経験はないのだ。しかし、マスコミにいるということで、テレビ局の人と話をする機会は少なくない。しかし、新聞などの「紙媒体」と違って、自分の意見がやはりどうしても第三者的になってしまう。あらかじめそこはご了承願いたい。

 まず、テレビは「勧善懲悪」が好きだ。テレビメディアは、どうしても画像が必要である。画像なしで音声だけということや、紙媒体のような文字情報ではなく、画像が必要なのである。動画その物がなければ、どんなに良い記事、必要なものであっても、ほうどうをすることができないのが、現状だ。だから、たとえば、人の心の中の動きなどは、どうしても画像にはしにくいのである。
 そうすると、単純に言って、発生した現象などがテレビメディアの中心になり、あとは、インタビューなど人、それも有名人、テレビで誰が見てもわかる人が話している姿を出すということになる。
 その時に、最も簡単な構図が「勧善懲悪」である。
 テレビにおける、情報の操作といわれる現象、実際は、「情報操作」ではなく「印象操作」なのであるが、それは「勧善懲悪」という対立の構図を作り上げるための「印象」でしかない。自民党の郵政選挙の時は、自民党の小泉内閣が「正義」で、守旧派が「悪」という作られ方をした。次の総選挙は、政権交代をする民主党を「善」、自民党を「悪」とした。はなはだ迷惑な「印象操作」であるが、実際行われたものだ。たとえば、選挙前から田中美恵子のAV出演疑惑は明らかであったはずだ。しかし、「民主党を善」とする印象操作のために、それらマイナス情報を「報道しなかった」ということになる。もちろん、「取材中」であるとか、「ヌードは放送コードにかかる」など様々な「正当な理由」で報道しなかったと思えるが、逆にこれらの言い訳があっても、「マスコミは信用できない」という印象に傾いてきてしまうのである。
 政治の政界から少し離れて、日本人の最も好きな番組は何だろうか。「ニュース」という人は意外と少ない。「ニュース」は好きな番組ではなく必要な番組なのだ。同じ理由で天気予報などもそうだ。もちろん、お天気お姉さんのファンなどは除く。
 さて、日本人が最も好きな番組は「水戸黄門」である。最も長寿番組で、最も日本人が好きな番組だ。何よりも安心してみていられる。そのうえ勧善懲悪だ。「正義は勝つ」という、実社会ではありえない内容も、テレビの世界では、いとも簡単に「脚本通り」行われるのである。実社会では、「強いほうが勝つ」のであって、「正義が勝つ」のではない。また、実際「水戸黄門があそこまで善人であった、もしくは正義の味方であったか」と言われれば、そこもはなはだ疑問だ。そもそも、徳川光圀は、伊勢参りに行っただけで、諸国漫遊はしていないというのが歴史の真実だ。「水戸黄門」は泰平が長く続いた江戸時代の創作であり、また、太平、平和が長く続いた昭和、平成の名作長寿番組という創作なのである。では、その「歴史と関係ない創作」が、なぜそんなに長く続いたのか。それは簡単である。「勧善懲悪を国民が好きだから」である。
 マスコミは、このような勧善懲悪が大好きだ。勧善懲悪が大好きというよりは、単純な国民への視聴率しか気にしていないといった方が良い。単純な対立軸を設定し、一方を悪人に仕立て上げ、さもマスコミ自身が正義の味方のように「無責任に」騒ぎ立てる。これが、デマゴーグの始まりである。複雑な対立や難しい政策は「視聴率が取れない」ので何も触れない。まさに、役者の「悪役商会」よろしく、政治家の悪人面を並べて悪役に仕立て上げるのだ。
 そのマスコミの「単純対立化作業」にうまく乗って、民主党は政権交代を果たしたのである。逆に、「単純対立」の演出でしかなかったために、民主党は、どうしてもそこから先の政策が何もないということになる。マニフェストなどといっても、全く政策になっていない。政策になっていないというよりも、「絵空事」という話に近い。どちらかというと「詐欺師の描くバラ色の将来」のような夢想に近いものだ。なぜそうなるのかといえば、一つの政策を行うのにも、多くの関係者がある。それにもかかわらず、一方的な立場からしかものを見ずに、政策を立てるのであるから、調整できない状況になる。鳩山政権時の普天間移転問題などはまさにそのよい例だ。沖縄県民の立場からだけ物を言っていたら、アメリカ、東アジアの抑止力、シーレーン防衛など、様々な調整項目が出てきた。結局、国際的に最も恥ずかしい思いを日本人に強いた形になったのだ。
 それでも、「印象操作」をしている。今も「民主党を擁護している」かのごとき番組編成をおこない、そして、報道をしない状況を続けているのである。しかし、それでもそれが国民が求めていると感じているのである。
 そして、これらの「印象操作」は番組の編成から組まれていることに気づいているだろうか。これが最も大きなものは、TBSとテレビ朝日であろう。(他もやっているが)。TBSはここに記載した「水戸黄門」の放送テレビ局だ。このテレビ局は、昼にワイドショーをした後、主婦が夕飯の用意をする夕方の時間帯に「水戸黄門」の再放送を流すのだ。まさにワイドショーで流した「善悪の印象操作」を、ドラマで退官させるかのごとき、「水戸黄門」の放送である。テレビ朝日は、同じく「暴れん坊将軍」である。昼の時間帯にこれを流す意図は、ただ単に視聴率が取れるというだけではない。そもそも、「水戸黄門」「暴れん坊将軍」の時間帯は、主婦が中心の時間帯だ。その時間帯に、ワイドショーの前後に、これら「勧善懲悪」を流すのは、何らかの意図があると考える方が良いのではないか。それも、何回も繰り返しである。たまに「水戸黄門」の放送が終わっても、「大岡越前」が、「暴れん坊将軍」が終わっても「遠山の金さん」などが行われる。
 そのような番組編成権も「放送しない自由」と同じようにテレビ局にあるのだ。これらは雑誌や新聞にはなかなかできない芸当である。
 ネットユーザーはこれらのことを「情報操作」というが、番組編成や時代劇ドラマの放送を「情報操作」というのは、批判の方法が大きく違う。実際は「印象操作」でしかなく、それも「国民(視聴者)が望んでいるから」という「営利目的」で行っているのだ。
 私は、国民などの「自民党が悪い」というアレルギーのことを「水戸黄門現象」という。悪代官も家族があり慕っている人がいる。それは小沢一郎に対してもそうだし、ルーピーでも同じだ。それは、なんらかよいところがある(もしくはあった)からそれら慕っている人がいるはずだ。にもかかわらず、それらを単純に印象で「悪」としてしまうのは「水戸黄門の勧善懲悪とおなじ」と考えている。印象操作合戦になれば、ネットが不利なのは言うまでもない。ネットの情報はどうしても「時代劇」「ドラマ」がないからだ。要するに政治に興味がなく、時代劇に興味のある人に、政治的な印象操作をネットユーザーは伝える手段を持っていないのだ。
 さて、では、この印象操作に対抗するのはどうしたらよいのか。はっきり言って有効な手段はあまり見つかっていない。スポンサーなどに行ったところで、あまり大きな解決にはならないであろう。結局「口コミ」など、ほかの方法以外にはない。このような論文が広まればよいが…。このような「マスコミ」ことにテレビ局の内情をよく知った上で、相手が言い訳をできない批判をすること。そして、これをネットだけでなく広く広めること。これが重要なのではないか。ネット世界から飛び出さないと、解決しないも台は少なくないのかもしれない。

 毎回、日曜日の文章なので、なかなか良いことが書けないし、いつも取りとめのない文章になってしまう。いつか、これをまとめられたらよいと考えているが実際は、どうなのであろうか。とりあえずもうしばらく毎週日曜日の文書(要するに月曜日朝のブログ)はこの形式でお付き合いください。
 

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