« 民主党政権中枢の人々の「お前が言うな」という人の発言を楽しむ | トップページ | 全体の奉仕者が生活保護を受けている現状の道徳律 »

消費税増税法案の衆議院通過とこれからの政局

消費税増税法案の衆議院通過とこれからの政局

 あえて「小沢離党の可能性」と書かず「これからの政局」と書いた。
 私は、普段は「政局よりも政策」ということを言っているつもりである。しかし、三年前の政権交代、要するに民主党政権になってからこの方、政局ばかりを書いている気がしてならない。はっきり言って不本意である。
 ではなぜ「政局ばかり書く」ことになるのか。理由は二つある。ひとつは、政策の決定プロセスがまったくわからない。政策で決めるならば、普通になぜその政策が出てきたのかがわかるはずだ。政策というのは「社会の変化もしくは現状の分析」を行って、法的な対処が必要な内容に関して、法律もしくは政治的に対処するというものである。しかし、民主党政権の場合は、そのような政策的な対処ができていない。その場限りのマスコミや連合、影響団体からの内容を、そのまま丸呑みする。自分の時価や、自分たちの政党での勉強会や部会がなく、その知識も社会を知る意欲もないから、ただ他人に言うままに政策を行う。彼らがやりたいのだ「政策」ではなく「利権の充足」でしかない。結局、政策を批判するものは、自分の利権に手を突っ込んでくるものとしか見えない。それだから、政策的な論争が行われることなく、政局論争しかできなくなってしまう。
 それは与野党間でも同じ。自民党がどうこう言う人もいるが、私がわが身を振り返って、やはり民主党側が政策の一貫性も何もないのだから、結局政局論争や、過去に言った言わない、マニフェストに書いた書かないというような政局論争しかできなくなってしまう。政策を出すのは政権の役目であり、その政権がしっかりとした政策目的を出して審議を行わない以上、政策論争などはできるはずがない。
 そのような中で出てきた消費税増税法案ならびに税と社会保障のいったい改革法案。社会保障の部分は、一年以内に行うというほとんどが棚上げ、その上、消費税だけはアップする。そもそも、「社会保障のために」といいながら「改革後にどのような支出でいくらかかるのか」がわからないのに、その財源だけをアップするというのであるから、それでは話にならないのではないか。その上、マニフェストでは行わないと書いている、下記の記事で高市議員が指摘しているように、そもそもは予算の組み換えで16.8兆円といっていたはずだ。
 そのような民主党の矛盾点を指摘して、造反が出てきた。特に、処分が除名や離党勧告にならないということになれば、選挙区の人によい顔を見せたい。反対票が57票、欠席や棄権をあわせれば73人の議員が処分対象になっているが、その処分が甘いならば、これくらいになるであろう。

<消費増税法案> 衆院通過 民主反対57人

  衆院本会議で税と社会保障制度改革推進法案に反対票を投じる小沢一郎元民主党代表=国会内で2012年6月26日午後2時41分、須賀川理撮影 消費増税を柱とする税と社会保障の一体改革関連8法案は26日午後の衆院本会議で、民主、自民、公明3党と国民新党、たちあがれ日本などの賛成多数により可決され、参院に送られた。消費税率を14年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる消費増税法案の採決結果は賛成363票、反対96票だった。民主党から小沢一郎元代表や鳩山由紀夫元首相ら57人が反対に回り、欠席・棄権を含む造反者は約70人となった。野田佳彦首相は法案の衆院通過を受けて26日夕、記者会見する。
 元代表は採決後、国会内で開いた小沢グループの会合で「本来の民主党に立ち戻るための努力をこれからもしていきたい」と当面、離党しない考えを示し、結束を呼びかけた。
 造反議員の多くは離党に否定的で、元代表が離党に踏み切っても、同調者は野田政権が衆院で少数与党に転落する54人には届かない見通し。輿石東幹事長は除籍(除名)などの厳しい処分は見送る姿勢を示しており、民主党関係者は「幹事長の発言で賛成から反対に変わった議員もいる」と話す。玄葉光一郎外相は26日の記者会見で「責任ある改革政党として脱皮していくためにも一定のけじめが必要だ」と述べ、厳しく処分すべきだとの認識を示した。
 8法案の内訳は民主、自民、公明3党の修正合意に基づき修正された消費増税法案など政府提出6法案と、3党が議員立法で提出した社会保障制度改革推進法案、認定こども園法改正案の2法案。政府提出の総合こども園法案は廃案となる。【田中成之、坂口裕彦】
◇消費増税法案
 消費税率を現行の5%から14年4月に8%、15年10月に10%に引き上げることが柱。実現すれば、税率が3%から5%に引き上げられた97年以来17年ぶりの増税となる。
 消費増税は、高齢化の進展で膨らんだ社会保障費の財源を確保しつつ、先進国で最悪レベルの財政悪化に歯止めをかけるのが狙い。政府は10%への引き上げで消費税収を年間13.5兆円増やし、すべて年金、医療、介護などの社会保障の財源に充てるとしている。
 しかし、内閣府の試算では、税率を10%に引き上げても、政策にかかる経費を新たな借金をせずにまかなえるかを示す指標「基礎的財政収支(プライマリーバランス)」を黒字化するには、20年度時点で約16.6兆円不足する。不足分をすべて消費税で補うと、さらに6~7%程度の引き上げが必要。財政健全化には社会保障費の抑制も求められる。

2012年06月26日15時28分 提供:毎日新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/6695330/

自民・高市早苗氏、ダメ民主をバッサリ!政権政党の体なさず

 消費税増税法案の採決(26日)前に、野田佳彦首相とは松下政経塾の後輩で、小沢一郎元代表が立ち上げた新進党に在籍経験もある、自民党の高市早苗衆院議員が、民主党政局について語った。
 「野田首相はマニフェストに書いていないことに『政治生命を懸ける』と言い、小沢氏は(ほぼ崩壊した)『マニフェストを守る』と言っている。2人は政策の方向が全然違うから折り合えるはずがない」
 双方をよく知る高市氏はこう分析し、続けた。
 「混乱の原因は、民主党の中で意見が分かれた場合の処理システムができていないこと。普通は与党が内閣を作り、政権を支えていく。そのために自民党なら、閣議にかける前に党内で審議し、部会、政調、総務会など多くの議員が関与・修正できる場を作る」
 要するに、民主党は政権政党の体をなしていない、ということだ。
 さらに、高市氏は、小沢氏について「本気で新党を作るつもりだとは到底思えない」という。
 「小沢氏は花火を上げるだけの人。マニフェストにこだわるのはいいけど、『16・8兆円ある』と言っていた“埋蔵金”は結局出てこなかった。それで、『増税の前にやるべきことがある』と言えるのか。そもそも、昨年6月の菅直人首相(当時)の不信任決議の際も、小沢氏は煽るだけ煽って、結局は本会議を欠席した」
 このような民主党政治では、国民の政治不信は深まるばかりだ。(安積明子)

2012年06月26日17時12分 提供:ZAKZAK(夕刊フジ)
http://news.livedoor.com/article/detail/6695683/

 さて、消費税法案は衆議院の可決を持って参議院に装置される。では参議院ですぐに可決できるだろうか。
 衆議院の54人、要するに過半数の話はどの報道でもしているからもう皆さんご存知だろう。そんなことははっきり言ってどうでもよい。26日の投票で、小沢一郎とすべての投票を同じに行ったのは、44名しかいない。残り10名は、鳩山由紀夫などと同じで、消費税には反対だが小沢とは行動をともにしないというものである。しかし、この割合で、参議院で同じようなことがあればどのようなことになるであろうか。参議院に関して言えば、半分は来年の7月に選挙があることは確実だ。来年の選挙に向けて、なんらか国民、有権者の意見を聞かなければならない。特に、全国比例区の候補者は、独自性を打ち出し、無責任なマスコミや民主党政権の論調に乗らないために何をしなければならないかを考えなければならない。
 この状態が、まさに「参議院での消費税法案の政局」の発展する。
 要するに「参議院において、民主党の絶対多数出ない状態での小沢グループの造反は抑えられるのか」ということがいえる。もうひとつは、自民党や公明党の対応である。三頭合意といえども、「政党が協力して」とあるのだが、その民主党が協力体制がない状態になったのである。「小沢だからしょうがない」ではなく「野党を説得する前に、民主党の中をしっかりとしなさい」ということになる。小沢が分裂含みの反対票を投じたことによって、自民党や公明党が、消費税法案に賛成したことで批判をうけることになる。談合などという割れることになるのだから、これではたまったものではない。当然に、民主党の結束が当てにならないということが理由で、自民党公明党も簡単に審議に応じないことになるであろう。そうなれば、参議院ではもともと「ねじれ国会」という感じであるが、うまくいかなくなる可能性が出る。輿石幹事長が抑えているとはいえ、実際に民主党の参議院議員すべてを抑えているとは限らない。参議院では少数与党の民主党のため、一人でも造反議員が出れば大変なことになる。特に、現在の参議院議員は、小沢幹事長、鳩山代表が公認を出した人が多いだけに、その辺の管理ができているかどうかは不以上に問題だ。参議院で否決された場合、衆議院での3分の2は不可能であるから、当然に、消費税法案は否決されることになる。
 参議院でそのようにならないためには、参議院の採決までに、小沢一郎をはじめとした造反議員の処分をしなければならない。しかし、それをしてしまえば、衆議院でも少数与党になる民主党。
 はっきり言って政局はこれから始まるのであるといって過言ではない。

|

« 民主党政権中枢の人々の「お前が言うな」という人の発言を楽しむ | トップページ | 全体の奉仕者が生活保護を受けている現状の道徳律 »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/115684/55059944

この記事へのトラックバック一覧です: 消費税増税法案の衆議院通過とこれからの政局:

» 注文した本 [行き過ぎ俵屋さん]
今日も疲れた〜・・・あ、これ個人日記です [続きを読む]

受信: 2012年6月28日 (木) 17時05分

« 民主党政権中枢の人々の「お前が言うな」という人の発言を楽しむ | トップページ | 全体の奉仕者が生活保護を受けている現状の道徳律 »