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アメリカの雑誌が日本の海上自衛隊員の能力の高さを絶賛することについて

アメリカの雑誌が日本の海上自衛隊員の能力の高さを絶賛することについて

 あまり、日本では話題にならないというか、そもそも話題にされることそのものがタブーとされている。日本人は戦後、もっとも大事なものを失ってる。「教育」「軍隊」「信仰」という日本人が日本人であるというアイデンティティを確立するための重要な内容を失ってしまった。すべて憲法が悪いというものではないが、もちろん日本国憲法、特に9条の存在が非常に大きなものであることは間違いがない。しかし、憲法があっても憲法がそのようになくても、日本人祖者が日本という国家に対して誇りと自信を持たなくなってしまったら、憲法という「文字」だけを変えても仕方がないのではないか。
 では、「教育」「軍隊」「信仰」というものを中に考えるためには何が必要なのか。「信仰」というとどうしても世界三台宗教という一神教二元論の宗教をお濃い浮かべるが、日本は世界でも有数であり、たぶん唯一の多神教アニミズム国家であり、「八百万の神」という神々の国である。昔森首相が「神の国」と発言してマスコミが総出で攻めたことがあるが、本来、この行為こそ日本人のアイデンティティを失わせた最大の原因ではないのか。日本人が日本人としてのアイデンティティを持つということは、何も三大宗教ではなく何かを陣知る力、目に見えないものを信じる力というのがある。その力の源こそ、ある意味で、日本人の心の問題であり、そして目に見えないものに見守られていることから、「道徳」が生まれる。
 一方「教育」「軍隊」そして「日本独自のアニミズム(神社)信仰」は、いずれも神話と歴史によって形作られているのではないか。その歴史観を失った民族は滅びてしまう。日本という国家が存在しても、日本人の魂とか、日本人のアイデンティティが失われてしまうのではないか。
 さて、そのタブー視されている「教育」「軍隊」「信仰」は、日本以外の国では最も重要な物事であり、国家そのもののアイデンティティや日本そのもののアイデンティティを持っているのと同時に、そこに所属するということで、その人個人のアイデンティティの源となることをしっかりと示すものとなっている。
 今日は、その軍隊に関する話題。いやに本には軍隊がないので自衛隊に関する話題。

日中海戦 米誌の日本勝利の根拠に海自隊員の能力の高さあり

 アメリカを代表する外交誌『フォーリン・ポリシー』電子版9月号に、「2012年の日中海戦」と題した研究論文が掲載された。尖閣諸島をめぐる争いが日中の軍事衝突に発展した場合、どちらが勝つかをシミュレーションしたものである。著者でアメリカ海軍大学准教授のジェームズ・R・ホルムズ氏によるその結果は、「日本の圧勝」だった――。
 実際に日中が武力衝突する事態となれば、当然、日米同盟にもとづいてアメリカが日本を支援することになる。しかし、同レポートは〈政治的な側面を無視して、日中両国の海軍力を比較し、軍事的な視点から戦闘の展開を予測してみる〉として、あくまでも日中2国間での戦闘を想定する。
 日本人の多くは日本の防衛は「アメリカ頼み」と思い込んでいるかもしれない。だが、専門家の精密な分析によれば、日本だけで中国と戦ってもなお、「勝てる」というのである。
 同レポートはまず、日中双方の軍備を比較する。海上自衛隊が保有するのは艦船48隻とディーゼル潜水艦16隻。対する中国海軍は主要艦艇73隻、ミサイル艇84隻、潜水艦63隻。数では中国が日本を上回っている。
 にもかかわらず、日本が有利とする理由として、次の2つを挙げている。
 第一は、<戦力の質>だ。閉鎖的な共産主義の下では〈失敗を隠蔽する傾向がある〉ため、旧ソ連軍がそうであったように、中国海軍も〈重大な欠点を隠している〉可能性が高いという。
 ホルムズ氏がいう。
「中国海軍は海上演習に対して非常に用心深い。というのも、中国は政府の威信を高めるために新しい艦船や航空機、兵器を見事に操作して見せなければなりません。もし演習で事故が起きれば指導者の責任が糾弾されることになるからです」
 そしてレポートでは、〈海上自衛隊の艦艇の質と人員の能力は中国海軍の数的優位を部分的に相殺するか、全面的に覆すだろう〉と指摘する。
 軍事ジャーナリストの井上和彦氏がいう。
「海上自衛隊には、イージス艦に代表されるように、高度な電子機器を搭載した世界最高水準のハイテク・システム艦が揃っている。中国海軍もこうしたハイテク艦の建造を急ピッチで進めているが、現時点では、海上自衛隊は個艦の性能で中国を圧倒しています」
 潜水艦も、原子力潜水艦を持つ中国に対して海上自衛隊の16隻はすべてディーゼルエンジンの通常型潜水艦にすぎないが、その静粛性や魚雷による攻撃能力は世界最高水準で、中国よりも上だという。
「さらに海自は、対潜能力に優れた水上艦艇に加えて、P3C哨戒機やSH60J/K哨戒ヘリといった最強の対潜機を約160機も保有しています。中国の原子力潜水艦もこの海自の高い対潜能力から逃れることはできません。また、中国の空母ワリャーグをはじめ、現在建造中の2隻の空母も、本格的に運用できるまでには、まだ相当の年数を要するでしょう」(同前)
 数では圧倒的に中国に劣るものの、それを補ってあまりある質の高さが海上自衛隊にはあるというわけだ。
 ホルムズ氏が挙げる第二の理由は<人的要素>、すなわち自衛隊の隊員の能力の高さである。
〈海上自衛隊はアジアの海域で恒常的に単独、または合同で訓練を積んでいる。中国海軍は経験が浅く、海賊対策として2009年に(ソマリア沖の)アデン湾に派遣されただけである。中国艦船は航行距離も短く、兵士は技術的に習熟するだけの訓練を受けておらず、専門家としての教育や健全な習慣の育成にも欠ける〉
 井上氏が補足する。
「海自隊員はすこぶる優秀で、艦艇乗組員はもとより戒機の搭乗員の熟練度も中国海軍とは比べものにならない。なぜなら日本は、米ソ冷戦時代からアメリカの世界戦略の一翼を担い、強大なソ連海軍と対峙を続け、世界最強の米海軍と訓練を通じて錬度向上に努めてきました。一方の中国海軍は、ハイテク装備を駆使した運用経験が浅く、現時点での実力は未知数です」

※週刊ポスト2012年9月14日号
2012年09月05日07時00分 提供:NEWSポストセブン
http://news.livedoor.com/article/detail/6920902/

 日本の自衛隊が「規律」「能力」が有鬚であるというのはよく聞く話だ。陸上自衛隊でも儀仗兵のそろい方などは世界一であるという。海外の将軍は、日本の儀仗兵に迎えられることを「世界で最も心地よい」として、喜ぶ。私自身、番匠幸一郎氏が防衛部長であったときに、その防衛部長室から儀仗兵の練習を見させていただいたことがある(たまたま訪れたときにやっていたのであるが)。その一糸乱れぬ集団運動は、日本人の起立性の高さと基本的な組織人としての動きのすばらしさを教えてくれる。
 このような記事が出て日本の海上自衛隊の能力が高い、そして日中海戦があったとしても、日本が勝利する、少なくとも〈海上自衛隊の艦艇の質と人員の能力は中国海軍の数的優位を部分的に相殺するか、全面的に覆すだろう〉というレポートのとおりになるかもしれないというのは非常に大きな要因になるのではないか。
 ところで、ふと気づくことはないだろうか。なぜアメリカの雑誌がこのようなシュミレーションを行っているのかということである。
 なぜ日本の「雑誌」要するに民間の軍事評論はこのようなシュミレーションを行わないのか。そして、もし行っていたとしても、それを公表しないのであろうか。日本において日本を守るということは当たり前のことである。しかし、日本は「自衛隊」であって軍隊ではないことから、「航空母艦」どころか「戦艦」もなく、護衛艦しか存在しない。そのために仮想敵国という存在がないのである。攻めてゆかなければ敵はいないし、また攻めてこられれば本来はすべて敵国である。日本は、そもそもこのようなシュミレーションを行うことそのものがタブー視されてしまい、またそのような論評を冷静に読むという国際情勢をしっかりと認識する心を失ってしまっている。
 また、一方で、なぜアメリカがこのようなことを行ったのか。アメリカは、このようなことを行うにあたり当然に東アジアの不穏な空気を読み取っているといえる。同時に、日本と中国が軍事的に衝突するということを考えており、その場合に、アメリカは日米安全保障条約において、何らかの軍事活動を要しえされることになる。要するにアメリカにとっては「喫緊の課題」として「日中海戦」が存在するという状態を認識しているということではないのか。ただ単純に日本の海上自衛隊が優秀であるといって喜ぶものではなく、そのような国際情勢をアメリカが、民間レベルであっても示しているという認識が、日本国民のこのような記事の読み方ではないのか。その上で慢心することなく、訓練することが大事である。
 先日、渡井sの友人の防衛研究所の大浜研究員と酒席を共にすることがあった。アメリカから帰国した彼は、「アメリカのペンタゴンには、日本の軍人勅諭がいまだにあり、そして陸海空のすべての教科書の最後に東郷平八郎元帥の連合艦隊解散の辞が今でも掲載されている」という。この軍人として国を守る心、そのために日々鍛錬する心は、日米が戦争をした歴史であっても、その軍人としての愛国心は双方ともに共通のものがある。そのことを、国民が共有するかどうか。そのことを少し考えて、日本人のタブーに関して考え直すべきではないのか。

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コメント

実効支配とは、
ロシアの国家元首・メドベージェフ大統領が北方領土を訪問。
韓国の李明博大統領が竹島を訪問。
日本の野田首相が尖閣列島を訪問。
ということになるのかな。

日本の国は、米軍に頼ることなく、日本軍で守れ。
そのうえで、相互に安全を保障すれば、日米は対等になる。
我が国は、虎の威を借る狐であってはならない。
自分の力を示せ。力は正義である。(Might is right).

力がなければ、正義もない。単なる歌詠みである。ひ弱な花である。
他人に仕事を任せておいて、いちいちあれこれ言うのは不謹慎である。いつまでも、未成年の姿勢をとるな。
消去法を得意とする論客ばかりでは、総理の寿命も短くなる。筋の通った政治もできない。

未来社会の建設には、建設的な意見が必要である。
未来構文がなくては、未来の内容は過不足なく構築できない。
未来構文があれば、理想が語れる。無ければ、筋の通らない空想・空論になる。

日本語の文章には、未来・現在・過去の区別がない。
現在のことは過不足なく考えられても、過去と未来に関してはそれができない。
日本人は、未来のことに辻褄を合わせて語ることは得意でない。
最悪のシナリオなど考えられない。悪夢は常に想定外になる。
だから、有事の際の危機管理も破たんする。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

投稿: noga | 2012年9月 7日 (金) 09時10分

アメリカは日本と太平洋をまたにかけて4年にわたって戦っています。良いとこ悪いとこ調査しているでしょう。解り過ぎています。日本も情報に明かるくなって貰いたいですね!今では支那にも敗北しているのではないかと心配です。それでも自衛隊の情報網は良く知りませんが、ぴか一ではないかを想像しています。

投稿: 竹中官兵衛 | 2012年9月 7日 (金) 17時19分

誤字脱字が多過ぎ

投稿: sara | 2013年11月 3日 (日) 08時09分

×シュミレーション
○シミュレーション

投稿: aa | 2013年11月 5日 (火) 11時54分

公表できないから研究していないわけではないと考える。マスコミが本当の演習に参加したことはないはず。荒海とか御嶽山とか命に係わる場所で帯同取材なんてできないし、ついてきたなら迷惑。口先だけの者どもが本当の姿をかけるわけがない。
参考資料だけで記事を書きお金を稼ぐ。しかも一部の有識者に認められることだけ意識する。
慰安婦問題・南京虐殺・中韓歴史問題等。
防衛費についても人件費と軍備費を分け、きちんと報道すべき。このことにより日本を守るための装備について考えるべき。

投稿: KADO | 2014年11月 8日 (土) 09時19分

×起立性
〇規律性

たぶん、、、

投稿: sage | 2016年11月12日 (土) 10時30分

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