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マスコミ批判に関する一考(280) ジャーナリズムの力が落ちているということを明らかにした朝日新聞の記者

マスコミ批判に関する一考(280) ジャーナリズムの力が落ちているということを明らかにした朝日新聞の記者
 ジャーナリズムの力が落ちているというのは、最近特に言われていることではない。実際にジャーナリズムの力が落ちていることは、7年前にこの「マスコミ批判に関する一考」を始めたころには顕著になり始めており、実際にそれまでにマスコミの力が落ちているという事は起きている。実際に、そのような状況がなければこの連載もしていないわけであり、要するにそれ以前よりジャーナリズムは劣化崩壊しているのである。
  ではその内容が始めに顕著化したのは何か。
  いわゆる「椿事件」といわれる事件である。この事件に関しては、私の「民主党の闇」という2009年に上梓した本にも書いてあるが、ここでは、皆さんが詳細を後ほど見ることができるように、ウィキペディアからその内容を抜粋しそのURLを貼り付けようと思う。
 
椿事件(つばきじけん)とは、1993年に起きた、全国朝日放送(愛称および現社名:テレビ朝日)による放送法違反(政治的な偏向報道)が疑われた事件である。当時テレビ朝日の取締役報道局長であった椿貞良の日本民間放送連盟(民放連)会合での発言に端を発したことからこの名で呼ばれる。
日本の放送史上で初めて、放送法違反による放送免許取消し処分が本格的に検討された事件であったとも言われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%BF%E4%BA%8B%E4%BB%B6
<以上抜粋>
 さて、このような時間があって、基本的にジャーナリズムの劣化が激しくなってきた。そのことでこの「マスコミ批判に関する一考」を始めたのであるが、一向にマスコミの「良質化」が興らない。それはなぜか。
  単純に「偏向報道」による「事実を追求する技術の劣化」が起きてしまい、記者そのものに技術がなくなってしまった。そのために「真相を報道すること」ができなくなってしまってきているのである。
甘利氏「釈明会見」でしつこく質問した元朝日記者「ジャーナリズムの力が落ちている」
 週刊文春に違法献金疑惑を報じられた甘利明・経済再生担当大臣が1月28日、東京都内で記者会見を開き、大臣を辞任することを表明した。記者会見には200人近い報道関係者が詰めかけ、その模様はテレビやインターネットで生中継された。
 1時間10分ほどの会見の前半は、甘利氏が用意した文書を読み上げながら、報道された事実について釈明し、大臣の職を辞することを明らかにした。後半の約35分は、記者との質疑応答だった。
●甘利氏自身の「現金授受」について繰り返し質問
 質問したのは、朝日新聞、読売新聞(2人)、日経新聞、テレビ朝日、フジテレビ(2人)、そして、デモクラTVの8人の記者。その中で異彩を放っていたのは、ネットメディア「デモクラTV」の代表をつとめるジャーナリストで、元朝日新聞編集委員の山田厚史さんだ。
 多くの記者が秘書の行動や大臣を辞めた理由などについてたずねるなかで、山田さんは、甘利氏自身の「現金授受」に絞り込んで、何度もしつこく質問を繰り返した。
 週刊文春は、甘利氏が大臣室と地元事務所で、千葉県の建設会社の総務担当者から現金50万円が入った封筒を受け取り、スーツの内ポケットに入れたと報じた。一方、甘利氏はこの日の会見で、「政治家以前に人間としての品格を疑われる行為で、そんなことはするはずがない」と否定した。
 ところが、山田さんは甘利氏の説明に納得せず、「(封筒の)中身を確認しなかったのか?」「1回目は現金が入っていたのに、2回目は現金が入っていると思わなかったのか?」「無防備にもらっているが、事務所に来る人が現金を置いていくことはよくあるのか?」「秘書が無防備だったと言ったが、自分のことは無防備だと思わないのか?」といった質問を矢継ぎ早にぶつけた。
 その質疑応答は8分間に及んだ。
 甘利氏は、それらの質問に対して、「開けていないから、中身はわからない」「(2回目に現金を受け取ったときは)たぶんそうだろうと思ったから、ちゃんと処理をしておけと指示した」「(来訪者が現金を置いていくようなことは)ない」「(無防備だったかについては)私の不徳だ」と答えた。
●「馴れ合いの質問をしている記者は情けない」
 他の報道関係者からは「長いよ」という声も出ていたが、山田さんは記者会見後、弁護士ドットコムニュースに対して、「しつこい質問」の意図について次のように語った。
「この記者会見は多くの国民が関心を持っているので、ジャーナリストがその代弁者となって追及しないといけない。そのときに、仲間の論理のような馴れ合いの質問をしていたら、ジャーナリズムの命を失う。それなのに、ほかの記者たちは、どうしてもっと追及しないのか。事件を解明しようという姿勢ではなく、どうしてこんなことになってしまったのかとか、悪意をもった人が近づいてきたらどうすればいいのかという質問をしている記者もいた。こういう記者会見に出て、質問を浴びせるのがジャーナリストだと思う。新聞記者がこんなことをやっていたら、本当に情けない。今回の記者会見で、権力を監視するジャーナリズムの力が落ちているなと感じた」
(弁護士ドットコムニュース)
2016年1月28日 21時10分 弁護士ドットコム
http://news.livedoor.com/article/detail/11118211/
 さて、今回の事件はあまり大臣辞任の改憲における朝日新聞記者の質問に関してである。
  まず、この新聞記者は、「こういう記者会見に出て、質問を浴びせるのがジャーナリストだと思う。新聞記者がこんなことをやっていたら、本当に情けない。今回の記者会見で、権力を監視するジャーナリズムの力が落ちているなと感じた」<上記より抜粋>と言っている。実際に、「事件の核心」について質問をすることは全く問題がない。
  私が指摘したいのは、それが「繰り返し」であったこと、そして、「質疑応答は8分間に及んだ」<上記より抜粋>ということである。
  本件に関しては週刊文春が報じてから7日間経過している事件であり、それまでに朝日新聞などは当然に、その内容に関して取材ができたはずである。にもかかわらず、核心的な内容に関して証拠を突きつけるでもなく、短く端的な質問で甘利氏に事件の核心にせまることができなかった。要するに、「それだけ質問も、記者会見までの資料集めも全くできていない」という記者の劣化である。
  その質問能力の劣化と資料集めの劣化を「正当化」し、ほかの記者をどうこう言っていること自体がどうかしているのではないかと思う。
  そもそも、質問するのであれば、事前にその件に関し予習し、必要であればしっかりと資料を集め、記者会見で明らかにしなければならないはずである。それらの努力をすべて無視して、「他の記者が馴れ合い」だの、何を言っているのかと思う。逆に言えば、ほかの記者は、それだけの根拠もなく、また、資料も集まらなかったために、そのような質問しかできなかったということになる。しかし、その資料が集まらなかったというのは、記者の責任であり、貴社の能力である。要するに他の記者は「馴れ合い」がないとは言わないが「能力に応じた質問」をしている。これに対して朝日新聞記者は、「自分の能力を棚に上げ、自分の努力を棚に上げて、他者を批判する無能」であるとしか言いようがない。
  ではなぜこのような記者が生まれるのか。
  結局、何を書いても、デスクが偏向報道に変えてしまい、事実を報道しないということになり、事実や資料集め等をすることがなくくなってしまった。何回もここに書いているが、現在の記者はプレスリリースを丸写しし、政治家と付き合うこともなく、単純にあら捜ししかしない。結局「真実を報道する」のではなく「新聞の偏向した方向性による演出的報道」しかしないから、自分の意のままの回答が来なければ「発言とは認めない」というようになってしまう。信じられない内容であっても、それが回答であり、その回答を覆すためには取材と質問力が必要であるが、この朝日新聞の記者にはそのような能力が全くなく、そのうえ、その自分の能力がないことを他者に責任転嫁している。
  そのうえこの「弁護士ドットコム」なるところは、その朝日新聞の偏向性を肯定しているかのような状況であり、真実の報道や取材に基づく質問ということを全く認めないというような態度を表明しているのである。
  はっきりって、記者の劣化だけではなく弁護士の劣化もすべてである。このようなことが出てくること自体が完全にマスコミそのものの劣化なのである。

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