« 【有料メルマガのご案内】第11話 EUから抜けたイギリスとイギリスが抜けたEUの抱える世界情勢 1 プロローグ | トップページ | 東京都知事に初の女性小池百合子新都知事「大差」の勝利に思うこと »

マスコミ批判に関する一考(305) 先日まで「言論の自由」と言っていた人が、自分のことを書かれると弁護士に任せて説明責任も何もなくなってしまう「ジャーナリスト」というお仕事

マスコミ批判に関する一考(305) 先日まで「言論の自由」と言っていた人が、自分のことを書かれると弁護士に任せて説明責任も何もなくなってしまう「ジャーナリスト」というお仕事
 この文章を書いているのは、実は先週、7月30日の段階で書いている。そのために、この文章及んでいる皆さんは、すでに都知事がだれになっているかは十分にご存知と思うが、この文章を書いている時点では、まだ私にはわからないでいる。
  しかし、残念ながら今回の都知事選挙、盛り上がったのであろうか。
  まあ、「フェス」ではないので、「盛り上がる必要はない」というような気がしないでもないが、しかし、その「盛り上がり」の中に、「政策的な論争」というような「選挙戦特有の盛り上がり方」を想像している人は、当然に「盛り上がるべき」であり、選挙戦の主張をもとに、「大いに政策論争をすべき」であるというような気がしてならないのである。
  残念ながら、今回の選挙はそのような形にはならなかった。
  一応政策を言っていたというところもある。そのような解釈もあるし、政策をそれなりに話していた部分門存在する。しかし、政策ではなく、結局イメージばかりが言われた選挙ではなかったかという気がしてならない。もちろん、マスコミの報道の方法が悪いからそのようになってしまったという部分はある。しかし、それ以上に、候補者が政策に関してあまり練っていなかったような気がする。同時に、参議院選挙の直後に始まった選挙戦であり、国政選挙とあまり区別がついていない候補も少なくなかったのではないか。
  総勢21人の候補が出て、毎日のようにマスコミをにぎわすのは、3人ばかり。そもそもこのこと自体が「選挙の公平性」という点で、基本的にはマスコミは失格であると言わざるを得ない。もちろん、過激なことばかりを言う人もいれば、完全に当選を無視した泡沫候補もいる。しかし、一応立候補である。それは「泡沫かどうか」ではなく「有権者がどのように判断するか」であって、マスコミが初めからその選択肢を狭くすること自体が問題なのではないかというような気がしてならないのである。
  さて、そのような問題はいつものことであるが、それ以上に今回問題になったのが「鳥越候補」である。
  鳥越俊太郎氏は、元毎日新聞の記者で、その後、フリージャーナリストとして政治に関する番組のキャスターやコメンテーターを行っている。さて、思想の左右ではなく、日本におけるテレビ番組のコメンテーターとキャスターの質の低さは、毎回のようにここで書いている通りだ。まさに、「自分の個人的な感覚」ばかりを優先し、「公平性・中立性」を全く無視したコメントしか出さない。もちろん、個人の意見を言ってはいけないなどというつもりはない。しかし、モノには限度があろう。
  その代表格がこの鳥越俊太郎である。
鳥越氏、疑惑への説明責任「弁護士に聞いて」 でも弁護団は「会見開くつもり無い」
 東京都知事選(2016年7月31日投開票)に立候補しているジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が2016年7月21日夕、東京・中野駅前で報道陣の囲み取材に応じた。過去の女性問題疑惑を「週刊文春」最新号が報じた問題は、「私の法的代理人である弁護士の方に一任している」などと具体的な説明を避けた。
 一方、同日午前に行われた民進党都連の選対会議で、記事について「どう見ても、ちょっと異常」で、「何か政治的な力が働いているとしか思えない」と述べていた点については、「何も事実があるわけではない」とトーンダウンさせた。
「鳥越さん、ジャーナリストなんですけども...」
 文春の記事をめぐっては、7月21日午前、弁護団は名誉棄損と公選法違反の疑いで東京地検に告訴状を提出した。これを受け、鳥越氏は
「私は弁護士の方に一任している。それ以上のことを言うつもりはない」と話し、記者の
「鳥越さん、ジャーナリストなんですけれども、司法の手に委ねるという(のではなく)、言論で返す考えはないのか」という疑問にも
「それはもちろんあるが、とりあえずは事実無根なので、きちっと法的措置を取ることがまず第一だと思ったので、それから始めたい」と主張し、政治家になろうとする人の説明責任についても、
「説明の責任は、私の法的代理人のところから、きちっとさせていただく」
「告訴状を提出していただいたので、今後は法的な裁判ということになってくるので、具体的なことを私の一存で言及するのは控えさせていただきたい」
「(文春記事の選挙活動に対する)影響がどうかということをお聞きしたいのであれば、私の弁護士に聞いていただければお答えできる」などと繰り返した。一方で、弁護団は
「今後につきましては、選挙運動に集中すべきであると考えます。よって、この件につきましては、会見等を開くつもりは無いことを本書面をもってお伝え致します」とするコメントを発表している。
「政治的な力」発言は「理由も何もありません。僕の勘」 午前中の「政治的な力が働いているとしか思えない」という発言に質問が及ぶと、
「いやいや、それは私の感想なので、事実を確認したわけではないので、それをあんまり強く言うことは控えたい」
「理由も何もありません。僕の勘。私は51年間この仕事をしてきて、直感をいつでも働かせながら仕事をしてきた。そういうものがあるかも知れないなと思ったが、何も事実があるわけではない。『こういう事実があるからこうだ』というつもりは全くない」と、一気にトーンダウンした。
 鳥越氏は囲み取材に先だって約20分間にわたって演説を行い、
「報道の現場というのは常に、どこに行っても色んな人、様々な人...これは老人も子どもも若い人も女性も、障害を持っている人も、場合によって犯罪を犯した人も、冤罪に問われた人も、様々な人の声に耳を傾けてきた。私は、おそらく他の候補と違っているところは、皆さんの声をちゃんと聞く耳を持っているというということだと思います」などと、文春記事については全く触れないまま、記者としての職業倫理を強調していた。
J-CAST ニュース 20160721
http://www.j-cast.com/2016/07/21273168.html
 さて、選挙中問題になったのは、週刊文春の報道で、「過去に不適切な女性関係があった」と報じられたことである。
  過去にこのような事件が発生した場合、特に自民党の代議士などに女性問題が発生した場合は「説明責任」などと言っていた。例えば週刊女性2016年3月1日号では、不倫で辞職することになる宮崎謙介議員に対して「表舞台では先進的なことを言っているように見せかけて、何でこんなことを平気でできるのか、まったくわからない。政治家以前に、人間としてまさに“ゲスの極み”ですね」と鳥越俊太郎は発言しているのである。これは本人が謝罪会見を行い、その中で「ひと言で申し上げると、私自身の非常に未熟な人間としての欲が勝ってしまった、ということだと思っております」「多くの方から“踏ん張れ!”と言われました」「妻は大変厳しく、政治家としての自覚が足りない、と」「政治家としてけじめをつけるように言われました」と神妙に語る一方、週刊誌の直撃取材を振り返り「どうにかしてごまかせないものだろうか、お互いが黙っていれば大丈夫だから、と考えました」と本音を吐露した後のことである。
 さて、このような「ご立派なこと」を言えるほどの「大御所ジャーナリスト」ならば、じぶんのもんだいにかんして、さぞ素晴らしい「説明」をするのであろう。しかし、実際は、同であったか。
  「私は弁護士の方に一任している。それ以上のことを言うつもりはない」と話し、記者の
「鳥越さん、ジャーナリストなんですけれども、司法の手に委ねるという(のではなく)、言論で返す考えはないのか」という疑問にも
「それはもちろんあるが、とりあえずは事実無根なので、きちっと法的措置を取ることがまず第一だと思ったので、それから始めたい」と主張し、政治家になろうとする人の説明責任についても、
「説明の責任は、私の法的代理人のところから、きちっとさせていただく」
<上記より抜粋>
である。
 さて、この文章は「マスコミ批判」である。では、なぜマスコミは鳥越氏に「説明責任」を求めず、また、謝罪会見をさせないのであろうか。選挙期間中であったから、というのであれば、今からそれを行えばよい話である。しかし、なぜか、鳥越氏に対して、まったく誰も言わないのである。
  そのうえ「刑事告訴は、言論の自由を奪う」などと言っていたにもかかわらず、自分がやられれば、「刑事告訴」で終わりだ。
  さて、これは何を意味するのであろうか。マスコミが「自民党議員ならば追求し、鳥越ならば見逃す」という「差別主義者」であるということであり公平性も、中立性も全く期待できないということである。特に岸井某などは、同じ毎日新聞社にいたのだから、さまざまな内部事情が分かるであろう。そのようなものが、しっかりと物事を「中立的に」「社会正義のために」発言しなければ、マスコミの意味はない。
  そのような「存在意味のないマスコミ」にしてしまってよいのであろうか。

|

« 【有料メルマガのご案内】第11話 EUから抜けたイギリスとイギリスが抜けたEUの抱える世界情勢 1 プロローグ | トップページ | 東京都知事に初の女性小池百合子新都知事「大差」の勝利に思うこと »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/115684/63985341

この記事へのトラックバック一覧です: マスコミ批判に関する一考(305) 先日まで「言論の自由」と言っていた人が、自分のことを書かれると弁護士に任せて説明責任も何もなくなってしまう「ジャーナリスト」というお仕事:

« 【有料メルマガのご案内】第11話 EUから抜けたイギリスとイギリスが抜けたEUの抱える世界情勢 1 プロローグ | トップページ | 東京都知事に初の女性小池百合子新都知事「大差」の勝利に思うこと »