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「二重国籍問題」における民進党の国民の声を完全に無視した対応とその民進党に対する国民の不信感

「二重国籍問題」における民進党の国民の声を完全に無視した対応とその民進党に対する国民の不信感

 10月23日に投開票が行われた東京10区と福岡6区の補欠選挙が行われた。東京10区は小池百合子前衆議院議員の東京都知事選出馬に伴う失職によって空席となった補欠選挙であり、福岡6区は鳩山邦夫前衆議院議員の死去に伴う空席による補欠選挙である。
  結果は、東京10区に関しては、自民党の公認、公明党の推薦を得て当選した。ある意味で、今人気の小池百合子東京都知事(前東京10区選出衆議院議員)の支援を受けて、その波に乗って当選したという部分が存在する。一方、福岡6区の場合、自民党公認の蔵内候補は落選し、無所属の鳩山二郎氏の当選となる。それも得票すの70%得票に迫る勢いである。鳩山二郎氏に関していえば、当選後追加公認するという状態になっているのだ。
  まずはっきり言って、「小池人気」と「自民公認候補の落選(鳩山氏は追加公認)」という状態において、実際に自民党公認候補が「強いのか」ということには疑問が出る。自民党公認候補の強さよりも「強い候補を自民党が公認している」という状態に近いのではないか。そのような状況がある場合において、「解散総選挙」などは存在しないであろう。基本的に「自民党」は「そんなに強くはない」という印象を持ってしまった。特に、新潟県の県知事選挙での敗北も含めて考えれば、現在の安倍政権人気に胡坐をかいてしまっている自民党に、そんなに強さを感じないのが現状なのではないだろうか。もちろん、安定した政権として頑張っていただきたいと思うのであるが、一方で「栄枯盛衰」「平家物語』冒頭部分です 祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、 唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、 偏に風の前の塵に同じ」という言葉を思い出してしまう。
  さて、その「盛者必衰」のに関して、現在の自民党に比べて一足先に行っているのが「民進党」ということが言える。
  今回の補欠選挙においても、民進党候補が話題に上ることはほとんどない。2009年には、あれだけ民主党ブームであったにもかかわらず、一度政権をとったら、その混乱と日本の国益を損なった行為に、国民の多くが驚いてしまったといえる。
  そして、その民進党の「代表」が、実は「二重国籍」であったということに関して、新聞やネットで話題になっているのである。

「二重国籍」蓮舫氏に厳しい評価 世論調査

 「二重国籍」問題を引きずる民進党の蓮舫代表に対し、世論が極めて厳しい評価をしていることが、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が18日に公開した合同世論調査で分かった。
 まず、「『二重国籍』問題で説明責任を果たしているか」との問いには、「思う」が47・7%で、「思わない」45・1%と拮抗した。
 蓮舫氏の就任1カ月については、「評価しない」が46・3%で、「評価する」(39・3%)を上回った。連舫氏は「批判から対案」といい代表に就任したが、蓮舫体制の印象は「追及・批判型」が74・7%と圧倒的で、「提案・対案型」は20%だった。
 「蓮舫氏のもとで民進党が政権を担う政党になると思うか」との質問には、「思わない」が77・5%で、「思う」は18・3%だった。
 蓮舫氏の「二重国籍」問題について、野田佳彦幹事長は17日の記者会見で「説明ぶりには一貫性がなかった」と語った。「法務省に確認して『国籍法上、違反には当たらない』という文書の回答をいただいている」とも説明したが、やはり文書は開示していない。
 
ZAKZAK 20161019
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20161019/plt1610190830001-n1.htm

二重国籍「選択義務履行までは法違反」…法相

 金田法相は18日午前の閣議後の記者会見で「一般論として、(国籍選択義務の)期限後に義務を履行したとしても、それまでの間は国籍法上の義務には違反していたことになる」と述べた。
 国籍法は、二重国籍者は原則22歳までに日本国籍か外国籍かを選択するよう義務づけている。民進党の蓮舫代表は、日本国籍の選択宣言を今月7日に行ったことを明らかにしていて、国籍法の義務を履行していなかったことが指摘されていた。
 
読売新聞 20161018
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161018-OYT1T50049.html

蓮舫氏、国籍選択宣言は今月7日…法務省指導で

 民進党の蓮舫代表は16日、日本国籍と台湾籍の「二重国籍」だった問題に関連し、日本国籍の選択宣言をした日は今月7日であることを明らかにした。
 熊本県西原村で記者団に答えた。「法務省の指導により宣言した」とも述べた。
 国籍法は、二重国籍者は原則22歳までに日本国籍か外国籍かを選択するよう義務づけている。蓮舫氏は現在48歳。長年にわたり、国籍法の義務を履行していなかったことになる。
 日本国籍を選択する手続きについては、戸籍法が、外国籍離脱の証明書を添えた「外国籍喪失届」(106条)か、日本国籍を選択して外国籍放棄を宣言する「国籍選択届」(104条の2)のいずれかを役所に提出すると定めている。
 
読売新聞 20161016
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161016-OYT1T50083.html

 以前、ラジオでご一緒した塚本三郎元民社党代表の言葉の中で「自民党は左翼の政党である。とても国益を実現しているとは思えないし、また、何かを調整するときに国益を中心に物事を言うのではなく左傾化して日本の政権を担ってきた。よって、左翼の政党になり下がってしまった。しかし、民主党は外国の政党である。自民党は左翼的な考え方をしているが、民主党は外国の国益のために日本を阻害している」という発言があった。ラジオの中の発言で、一緒にラジオに出演していたので、その言葉の印象には、なかなか驚かされたことがあった。
  さて、今になって考えれば、「平和主義」とはいったい何であろうか。
  戦後の外務省にも共通の内容があるのだが、基本的には「国境がなければ戦争がない」というような感覚が出てきている。確かに「戦争」が「国家と国家の戦闘行為」というように考えれば、「原因団体の消滅」は「戦争原因の喪失」になるので、戦争はなくなる。しかし、「戦争」という単語の定義がなくなるだけでしかなく、「争い」「戦闘行為」がなくなるわけではない。要するに「定義によるレトリックな言葉遊び」でしかなく、実質的な議論を全くしていない状況でしかない。
  その「国家」が存在しない状況であれば、より一層、「権力者の恣意的な内容を止める力」が存在しない状況になり、完全なる独裁国家が生まれる土壌になる。まさに、旧東側諸国などはそのものであり、今大共産主義をうたった憲法を捨てていない中華人民共和国などに関していえば、そのことによる権力と富の偏重は目も当てられない状態なのである。
  さて、その「国籍」を無視して「外国人の政党」に「外形的な部分までなってしまった」のが民進党である。さすがに「民進党」は「外国の政党」であり「国益を追求する政党ではなくなった」というような感覚が国民に蔓延した。
  実際に、人間において過ちは存在するが、その過ちを「自浄作用的に修復する」ということがなければ、基本的には、大きな問題が生じる。蓮舫代表が二重国籍であり、上記記事のように、「違法状態が20年間以上も続いていた」という状況が明らかになったにもかかわらず、「辞職勧告」はおろか、「代表の地位のままでいさせる」民進党の議員及びサポーターは、完全に「外国の政党」であることを辞任している状況になってしまうということになる。そのうえ、「二重国籍」に関して、自民党の若手議員のように自分からはっきりと主張すればよいが、蓮舫代表に関しては「国民に対して嘘をつき続けた」のであり、国民は「完全に裏切られた」逆な言い方をすれば「国民をだまして、自浄作用を追求しない、無責任政党」が民進党であるというような印象になったということが言えるのではないだろうか。
  上記のように「自民党が強いわけではない」ということは、今回の選挙で明らかになった。しかし、それ以上に「民進党は信用が置けないと国民の多くが判断している」ということが少なくとも東京と福岡において数字になって表れたといえるのではないだろうか。
  民進党は「いつまで外国の政党でいる」ということを選択するのであろうか。

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