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マスコミ批判に関する一考(323) 取材ならば何でもありというマスコミの「特権階級意識」が取材モラルを崩壊させているという一例としてのタクシー内プライバシーのテレビ公開

マスコミ批判に関する一考(323) 取材ならば何でもありというマスコミの「特権階級意識」が取材モラルを崩壊させているという一例としてのタクシー内プライバシーのテレビ公開
 覚せい剤使用の疑いでASKAが再度逮捕された。まあ、覚せい剤事案に関して言えば、本人の問題があり、また、その内容に関して「報道を行う」ことはある程度理解もする。ある意味で「芸能人」という「公人」は、その行動が政治家などよりもはるかに「注目」されているのであり、その他絵に「報道」そのものが「一罰百戒的」な感覚になっているところがある。
  同時に、さまざまな意味で「興味」をそそる報道であって、その「興味」に対してさまざまなことを「コメンテーター」なる人々が語ることができる。その部分が「一罰百戒的」であって、実際のところ、一人の芸能人の覚せい剤事案そのものは、社会的影響はほとんどない。有名人が犯罪を犯したという「興味本位」の部分以外には、まったく関係がないということになってしまうのである。
  さて、そのうえで、その取材というのはさまざまな意味で「加熱」する。しかし、「取材」そのものが「ルール」を無視したり、あるいは興味本位だけで、なんでもありというような状況であれば、それはそれでかなり人い状態になってしまうのである。
  まさに「芸能人に関する報道」であって、片方で「一罰百戒的に社会的な影響力を考慮した報道」を行うのであれば、当然に「取材方法」も「報道姿勢」も「興味本位」ではなく「社会的な影響」を考慮して行われるべきではないか。
  しかし、マスコミというのは、どうも「その部分」つまり「社会的な使命」という部分が完全に欠如してしまっているのである。ある意味において、そのようなモラルなどを気にしていたら「スクープが取れない」というようなこともあるのかもしれない。しかし、逆に、そうであるからこそ、「スクープをモラルを守ったうえでとる」ということが必要であり、それでこそマスコミが使命を果たしたことになるのである。取材そのものや報道する内容など、それらがしっかりとできていることが最も重要であり、そのことができていないで、つまり「社会的なモラルw守らない」で「他人(芸能人)のモラル違反を報道しても何の説得力もない」ということになるのではないか。
  その辺のことも「わからなくなってしまっている」のが、現在のマスコミである。
ASKA容疑者、車内映像提供のタクシー会社が謝罪
 覚醒剤を使用した疑いで歌手ASKA(本名・宮崎重明)容疑者(58)が逮捕された事件で、警視庁組織犯罪対策5課が、同容疑者が逮捕直前に滞在していた都内のホテルを家宅捜索し、パソコンやUSBメモリーなどを押収していたことが11月30日、同課への取材で分かった。また、同容疑者が逮捕直前に乗車したタクシーの社内映像がテレビで放送されたことで、タクシーグループのチェッカーキャブはこの日、「ご迷惑をおかけした」と謝罪した。
 問題の映像は、タクシー車内に設置されたドライブレコーダーで28日の逮捕直前に記録されたもの。ASKA容疑者が東京・恵比寿でタクシーに乗り込み、運転手に自宅までの道順の説明と、降車の際のやりとりが映っている。
 この映像の放送が、インターネットを中心に物議をかもし、30日放送のフジテレビ系「バイキング」では坂上忍が「あのタクシーに乗ってる映像を、使うこと自体どうなの? ああいうの流しちゃっていいのかな」と疑問を呈した。
 これらを受け、都内の無線タクシーグループ「チェッカーキャブ」が公式サイトで謝罪声明を発表した。ドライブレコーダーについて防犯や事故究明に活用する目的があると説明。その上で、外部への映像提供は、刑事訴訟法の規定に基づく捜査機関からの文書による照会などといった場合だけという。しかし、今回、グループ加盟社が提供してしまったという。
 レイ法律事務所の河西邦剛弁護士は、今回の問題について、「通常、タクシーの中で、録画されて公開されると想定されていませんし、事件に関係のない映像なので、報道に提供する必要性もありません」と解説。その上で、「ASKA容疑者にプライバシー権の侵害で訴えられ、損害賠償責任を負う可能性は十分にある」と話した。
 一方、テレビ局関係者は「被疑者ということで、放送には問題がないという判断なのでしょう」。河西弁護士も「テレビ局には報道の自由がありますので、プライバシー侵害とは一概に言えない」としている。
 また、タクシー会社を監督する国土交通省は、今回の件について「詳細は把握していない」とした上で、「道路運送法に違反しているとはいえない。ただ、情報管理という部分で指導する可能性はある」とコメントした。
 
[2016年12月1日7時59分 日刊スポーツ]
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1745627.html
ASKA容疑者乗せたタクシー映像、テレビ放送は「誠に遺憾」 国交省、業界団体に管理徹底を通知
【画像をもっと見る】 覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された歌手のASKA(本名:宮崎重明)容疑者が、逮捕直前に乗ったタクシー車内の映像がテレビで放送されたことについて、国土交通省は12月1日、「誠に遺憾」とし、映像の適切な管理の徹底について、タクシー・バスの業界団体に通知したと発表した。
 映像は、ASKA容疑者が逮捕直前に自宅まで乗ったタクシーの車内で撮影されたもので、マスクを着けたASKA容疑者が「駒沢通り分かりますよね?」など運転手とやりとりする様子や、車内でスマートフォンを見る様子などが映っていた。テレビ局に映像を提供したタクシー会社が加盟するチェッカーキャブ無線協同組合は11月30日、「関係者に大変なご迷惑をおかけした」と謝罪していた。
 国交省は「ドライブレコーダーの映像は、事故調査など安全確保のために活用されるべきにも関わらず、趣旨に反して乗客のプライバシーに配慮することなくマスコミに映像が提供されたことは誠に遺憾」とし、タクシーとバスの業界団体に対して、乗客のプライバシーを十分に配慮し、適切な管理を徹底するよう求める通知を出した。
 
ITmedia ニュース 20161202
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1612/02/news064.html
 そもそも、今のマスコミは、「言っていることをすべて書いてしまう」という癖がある。昔のマスコミはそうではなかった。「知っていること」「言っていること」をなるべく書かないで、そのうえで真実を聞いて報道するというのが普通の報道であった。要するに「表面に出てくるのは氷山の一角でしかない」ということであり「報道を行うことによって真ん中の真実は巧妙に隠されてしまう」というような状況になってしまうということを恐れ、表面上の問題は基本的には報道しないというのが普通の報道だった。
  しかし、現在のマスコミは全く違う。例えば覚せい剤事案に関して、芸能人が覚せい剤を使って逮捕されたというのは「表面」の事象でしかなく、本来は「覚せい剤の入手経路」や「金の流れ」などをすべて解明し、「巨悪」を明らかにするのが「社会悪」をなくすというマスコミメディアの使命である。しかし、残念ながら現在のマスコミの質はかなり劣化し、芸能人一人の単独事件であるかのような話ばかりであり、その後ろの巨悪や真実に迫る報道をしない。
  所詮、芸能人といえども、「個人」でしかなく、組織的なものではない。その後ろにある、覚せい剤の密売組織などに入っていれば、さまざまな法幢ができるのであろうが、芸能人個人、それも、その芸能人が「旬を過ぎた」のであれば、なおさらその交友関係なども少ないので、なかなか大きなネタには当たらない。そのために「プライバシーまで公開しなければネタもスクープも存在しない」ということになるのである。
  さて、このない湯に関して、単純に言えば、「タクシー会社」も「メディア」も両方おかしい。タクシー会社に関しては、すぐに謝罪会見を行うのと同時に、国交省は「ドライブレコーダーの映像は、事故調査など安全確保のために活用されるべきにも関わらず、趣旨に反して乗客のプライバシーに配慮することなくマスコミに映像が提供されたことは誠に遺憾」とし、タクシーとバスの業界団体に対して、乗客のプライバシーを十分に配慮し、適切な管理を徹底するよう求める通知を出した。<上記より抜粋>となっているが、テレビ局関係者は「被疑者ということで、放送には問題がないという判断なのでしょう」。河西弁護士も「テレビ局には報道の自由がありますので、プライバシー侵害とは一概に言えない」としている。<上記より抜粋>となっている。つまり、「モラルのない報道をしたことに関しては法的な責任はない」ということになるのであろう。
  しかし、そもそもそのような法幢姿勢そのものがマスコミの劣化を招いているのであり、どうじに「社会悪を放置する」ということにつながっているのである。
  このような状況を皆さんは許せるのであろうか。

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