« マスコミ批判に関する一考(332) なぜか「日本の朝日新聞が常軌を逸したトランプ批判」に対する一考 | トップページ | 東南アジアで中国は嫌われているはずなのになぜ日本企業は入札で中国企業に負けてしまうのか »

日米首脳ゴルフ会談の裏側で進むヨーロッパの崩壊と「エリート政治」の終焉前夜

日米首脳ゴルフ会談の裏側で進むヨーロッパの崩壊と「エリート政治」の終焉前夜
 卿のブログは、本来であれば、「日米首脳会談」を行うべきではないかというような声が少なくない。実際に、日米首脳会談に関しては、さまざまに書きたいこともあるが、実際のところ、現在、その内容を取材しているところなので、もう少し後で首脳会談に関して書いてみたいと思う。実際に、本来首脳会談というと、トランプ大統領と安倍首相の間の会談とゴルフばかりが注目され、また実際に、日本の多くのマスコミは、その二人の動向ばかりを注視していた。しかし、実際に経済や貿易の会談を行っていたのは麻生財務大臣とペンス副大統領であり、本来はその会話の方に注目すべきであろう。また、もう一つの懸念である「中国の拡大主義と日本の防衛」ということであるが、その内容に関しては、すでにマティス国防長官がすでに来日して、尖閣諸島が日米安全保障条約の中に入っているということを明言している。そのうえ、ちょうど会談中に北朝鮮がミサイルを撃ったので、その内容に関して緊急で共同声明が出されている。
  このように考えると、実は「ゴルフ対談」は「陽動作戦」であるかのように考えられるのであり、そのために、「すでに実務者レベルで実質的な話はされている」と考えるべき。そのように思えば、両首脳の会談は「パフォーマンス」で十分なのである。
  さて、そのような分析をしたうえで「総合的な判断と解釈」をするためには、当然に、取材が必要である。その取材の後に、今回の内容を話したい。
  さてこのトランプ大統領は、なかなか鋭いのか、「日本」「台湾」「イギリス」と電話を含めて会談を行い、あとはメキシコと交渉が決裂し、なおかつ、中国との書簡は行う。そのように考えれば、その内容がトランプ政権が重視しているというような気がする。逆に言えば、「現在のヨーロッパ」「中東」は後回しになっている。もちろん、その中東に関して言えば、イスラエルを含めて、ユダヤ系列とサウジアラビア系列には、非常に多く話をしていると思う。しかし、トランプ氏は、その中心にはなっていない。例えば元エクソンモービルのティラーソン国務長官などがその中心になるであろうことは容易に想像がつく。すでに、人脈も交渉の窓口もあるのだから、そのようになっておかしくはない。
  要するに、完全に無視、または後回しにされているのは「アフリカ」「アセアン」そして「ヨーロッパ」である。
  EUに関して言えば、トランプ大統領は選挙戦のころから、かなり大きな懸念材料として話をしていた。そのために、その内容が大きく話題を呼んでいた。まさに、その内容に大きく傾いているというニュースが流れてきている。
メルケル首相、優位揺らぐ=対立候補の人気急上昇-独下院選
 【ベルリン時事】9月のドイツ連邦議会(下院)選挙で、4選確実とみられていたメルケル首相の優位が揺らいできた。対立候補のシュルツ前欧州連合(EU)欧州議会議長の人気が急速に高まっており、メルケル首相にとって「かつてない厳しい選挙」(同氏)になることが避けられない情勢だ。
 議会第2勢力の中道左派、社会民主党は1月下旬にシュルツ氏を首相候補に決定。調査機関INSAが今月実施した世論調査によると、社民党の支持率は31%で、メルケル首相率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟(30%)を2006年11月以降初めて上回った。
 社民党の支持率は首相候補が決まる前の段階から10ポイントも上昇。「シュルツ効果」は明らかだ。
 民主・社会同盟と社民党は現在、連立政権を組んでいるが、シュルツ氏自身は政権に入っていない。欧州議会で存在感を高めてきた同氏の手腕への期待が国民の間にあるもようだ。大学を出ていないシュルツ氏を「エリート政治」への対抗軸として好感する向きもある。 
2017年02月10日 14時46分 時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-2017021000810/
仏極右ルペン氏、選挙決起集会で反グローバリゼーションを断言
 [リヨン 5日 ロイター] - フランスの極右政党「国民戦線」(FN)のマリーヌ・ルペン党首は5日、数千人の支持者に対し、5月の大統領選で勝利した場合、自分のみがイスラム原理主義やグローバリゼーションから国民を守ることができると述べた。
 ルペン氏は決起集会で、今回の選挙ではフランスが自由主義国であり続けられるかが問われるとの見方を示したうえで「分水嶺となるのは、左派か右派かではなく、愛国者か世界主義者か、だ」と述べた。
 4日に発表された144の公約では、大幅な移民制限や不法移民の排除、フランス市民に対する無償教育などの権利規制などが示された。
 またFNはフランスをユーロ圏から離脱させ、EU加盟に関する国民投票の実施を視野に入れているほか、輸入や外国人雇用に関する課税も検討している。
 ルペン氏は、過去の大統領らが推進してきたグローバリゼーションが悲惨な結果をもたらしたと指摘。「金融やイスラム主義のグローバル化は互いに助け合ながら、フランスをひざまずかせようとしている」と言及した。
 ルペン氏はスピーチ中、移民追放などに言及すると総立ちの拍手喝采を浴びる場面があった。
ロイター 20170205
http://jp.reuters.com/article/france-election-fn-idJPKBN15L02G
 二つの国のニュースが出てる。
  一つはドイツ。CDUドイツキリスト教連盟のメルケル首相が、今年9月の総選挙においてかなり苦戦しているという話である。ドイツは、EUの中心的なメンバーであり、また、EUに参加していることで経済的に破損しているかもしれないが、しかし、移民政策など政治的な部分はかなり大きなメリットがあった。実際に、「敗戦国」であり、国電の中でも敵国条項が消えないドイツにおいて、連合体の中心メンバーとなるというのは、「国連の常任理事国」よりもはるかに良いものであったのではないか。特に、その内容はヨーロッパにおける「エリーティシズム」の中心的存在になり、とーろっぱそのものをリードするということになっていたのである。経済的な内容は、イスラムの国やアフリカなどとの貿易で十分にカバーできる。そのように考え、なおかつプライドが高い、勤勉なドイツ国民の気質から考えれば、現在のヨーロッパの中の地位は国民にとって満足ゆくものであったはずだ。
  しかし、そのEU推進派のメルケル首相が苦戦している。欧州議会で存在感を高めてきた同氏の手腕への期待が国民の間にあるもようだ。大学を出ていないシュルツ氏を「エリート政治」への対抗軸として好感する向きもある。<上記より抜粋>ということである。実際にこの流れは、一昨年12月31日のケルンの、イスラム難民による集団暴行事件から端を発し、昨年のクリスマス前に起きたベルリンのクリスマスマーケットトラック突入テロによって、決定づけられた。これらの内容はイスラム難民の受け入れと、戦後トルコ移民によって経済発展を成し遂げたということの「区別」が全くできていないメルケル首相の「難民政策」が批判を受けている形だ。もっと具体的に言えば「テロリストをノーマークで入国させていることへの政府への不満」であり、その内容こそ、メルケル首相の支持率を落としている。「イスラム難民のために、ドイツ人が危険にさらされる」ということに反対しているのだ。
  それがもっと過激化しているのはフランスの「国民戦線」のルペン党首だ。もちろん、ルペン党首が4月の大統領選挙で勝つとは限らない。しかし「国民戦線の人気」と現在のEU推進派といわれる左派のオランド大統領の不出馬は全く無関係でっはない。これも一昨年11月のパリ無差別テロが大きな分岐点になっており、そのうえで、中道保守と極右という大統領選挙の構図になっている。その間、例えば南仏などの農民のデモや、道路封鎖など、さまざまな形での移民反対運動が起きており、また、ルペン氏は、過去の大統領らが推進してきたグローバリゼーションが悲惨な結果をもたらしたと指摘。「金融やイスラム主義のグローバル化は互いに助け合ながら、フランスをひざまずかせようとしている」<上記より抜粋>の内容は、まさに、現在のっフランスの国民の感情を最もよく示しているのではないか。
  さてこれらの動きをアメリカの左翼メディアや日本の朝日新聞などは「ポピュリズム」という単語を使って批判しているが、実際に、「ポピュリズム」なのであろうか。
  反グローバリズムをポピュリズムというのは全く異なるものである。また、そのような運動は「テロなどから始まる国民不安に端を発している」のであり、そのことは、すでに「国勢や宗教や文化の違う人々の相容れない世界とそこにおける対立」を示しているのではないか。そのことこそ、まさに、現在の「潮流」なのであり、「共産主義グローバリズム」こそが、最大の問題になっているのではないだろうか。

|

« マスコミ批判に関する一考(332) なぜか「日本の朝日新聞が常軌を逸したトランプ批判」に対する一考 | トップページ | 東南アジアで中国は嫌われているはずなのになぜ日本企業は入札で中国企業に負けてしまうのか »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/115684/64886382

この記事へのトラックバック一覧です: 日米首脳ゴルフ会談の裏側で進むヨーロッパの崩壊と「エリート政治」の終焉前夜:

« マスコミ批判に関する一考(332) なぜか「日本の朝日新聞が常軌を逸したトランプ批判」に対する一考 | トップページ | 東南アジアで中国は嫌われているはずなのになぜ日本企業は入札で中国企業に負けてしまうのか »