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平等のはずなのに「デモ」が絶えない中華人民共和国の「共産主義」はすでに危機的状況にあるのではないか

平等のはずなのに「デモ」が絶えない中華人民共和国の「共産主義」はすでに危機的状況にあるのではないか
 マルクス・エンゲルスによれば、そもそも共産主義というのは私有財産制を廃止し、すべてを公共財産にすることにって、全資産が共有化され、そのことによって、すべての人に平等の分配を実現することによって、吸えての人が幸福に暮らすことができるという話であったはずだ。その共産主義の理念に従って、まずはロシアが革命を起こし、ソビエト連邦ができ上がった。そしてその次に共産主義革命を行ったのが中国である。
  中国の共産主義革命は、そもそも毛沢東などから始まった。あえて「など」というように言ったのは、完全に毛沢東が創始者であるかどうかということは、ある程度疑問がある部分がある。まあ、いずれにせよ、現在の中華人民共和国の土台を作ったのは毛沢東であることは間違いがない。
  さて、その毛沢東から考えて、中国というのは、さまざまな問題が出てきている。特に旧ソ連が崩壊し、そのうえ、中国も鄧小平によって改革開放経済ができてから基本的には、「富の編重」と「弱者切り捨て」が起きているのである。現在の中国からのニュースというのは、「権力者の横暴と権力争い(反腐敗キャンペーンなど)」と「弱者のおかしな行動(ヌードローンなど)」と「常識のない中国人の海外との摩擦(爆買いや南シナ海問題)」という三つのニュースに分類される。もちろん、そのような分類そのものが「悪意に満ちている」のかもしれないが、実際に、「政権交代」とか「民主主義」とか「平等」とかあるいは「新規技術」「社会貢献」というようなニュースがほとんど存在しないのは、矢張り共産主義のたまものであるということは間違いがないのではないか。
  共産主義というのは、「マルクス」の時代からかなり変貌し、「私有財産禁止という建前で弱者から富を吸い上げ、権力者に集中させ、国家の貢献度に応じて階級社会と不公平と差別を作る暴力装置」であるといえる。
  このような現実を無視して、現在日本でも「共産主義は平等と平和を実現する」などと信じている人がいるのだから、まあ、世の中が見えていないというか、もう笑うしかない。では、その「共産主義」が、中国でどのようになっているか見てみよう。
北京で退役軍人ら数百人が抗議…共産党機関ビル
 【北京=蒔田一彦】中国・北京中心部にある中国共産党の機関が入るビルの周辺で22日朝、退役軍人ら迷彩服姿の数百人が抗議活動を行った。
 北京での退役軍人による大規模な抗議は昨年10月以来。参加者は全国各地から集まったとみられ、退役後の待遇に対する不満が高まっている模様だ。
 現場は、汚職摘発機関・党中央規律検査委員会が入るビル周辺。複数の参加者によると、退役時に約束された経済支援が得られなかったり、あっせんされた国営企業の経営悪化や民営化に伴って失職したりして困難に陥っているという。
 参加者の多くは、昨年10月、中国軍中枢の建物「八一大楼」周辺で数千人に上った抗議活動にも参加していたとみられる。参加者は時折、軍歌を歌ったり、党や軍の官僚の汚職を非難するスローガンを叫んだりした。
 
読売新聞 20170222
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170222-OYT1T50069.html
中国の石油基地で工場建設反対デモ 
【新唐人2017年2月15日】
石油基地である中国黒竜江省大慶市で、汚染に不満を持つ市民数万人が14日、市役所前の広場で大規模な抗議デモを行いました。市民は、市民の意見も聞かず十分に論証も行わないまま、深刻な汚染を排出する酸化アルミニウムを生産する遼寧忠旺集団の工場建設を許可したとして抗議を行いました。「忠旺を拒絶する」「汚染反対」などのスローガンを叫ぶデモ隊を、大量の警察官が取巻いて市役所に近づかせないよう警備に当たりました。住民の話によると、問題の工場は市内の2つの大学から数キロ、また水源地からも近い距離にあり、市民は環境汚染を憂慮しているといいます。報道によると、同日午後、市の役人が出てきてデモ隊の訴えを聞いた後、デモ隊は解散したとのことです。
 新唐人テレビがお伝えしました。               
(翻訳/白白 映像編集/李)
新唐人電視台 2017年2月15日 20時14分 (2017年2月16日 10時13分 更新)http://www.excite.co.jp/News/world_g/20170215/Ntdtv_84315.html
 今日は「デモ」の話題を二つ挙げてみた。
  まずは「退役軍人デモ」である。実際に、中国において「退役軍人のデモ」は最も大きな問題のあるデモであるといえる。実際に、このデモがあることによって、人民解放軍そのもののモティベーションが悪くなるのだ。そもそも「平等社会の実現」のために「命を盾にして戦ってきた」人々が、50歳を境に「退役」させられ、その後は年金生活になるのである。もちろん、中国において共産党の幹部と人民解放軍以外は年金などはもらえない。その意味において「年金」をもらえるだけ「特権階級」なのかもしれないが、しかし、それは「生活に十分な年金」があることが条件であり、全く箸にも棒にもかからないようなはした金しか出てこないのであれば「自分は何のために戦ったのか」ということになる。
  そのような姿を見せられて、現役の軍人が戦えるようになるのか、そのような動機付けができるのかといえば、それは絶対にありえない状況なのだ。要するに「軍隊の士気が落ちる」ということになる。
  さて、軍隊の士気が落ちた場合は、「戦えなくなる」というだけではない。まずは「綱紀粛正ができなくなる」ということになる。つまり、「現役のうちに設けなければならない」ということになり「不正」が横行する。まさに、この状態で「モラルハザード」が起きる。まあ、軍隊において「モラルハザード」が起きてしまえば、基本的に軍隊は崩壊する。国や組織を守るというモティベーションがない軍隊などは、基本的に命を懸けるのに値しないということになるからだ。
  ではモラルハザードが起きた場合はどうなるか。基本的には機密漏洩ということと指揮命令系統の無視が発生する。機密漏洩は、ここで解説するまでもないであろう。一方「指揮命令系統の無視」ということは、基本的には「武器の横流し」などが発生し、統一的な指揮ができなくなる。つまり「デモ隊側に買収される危険性」が存在するということになるのである。このように考えれば「退役軍人デモの拡大とその頻度」によっては、人民解放軍のクーデターや反政府組織への武器の横流しなどが十分に考えられる問うことになるのである。
  一方、もう一つのデモは「化学薬品工業」のデモである。
  市民は、市民の意見も聞かず十分に論証も行わないまま、深刻な汚染を排出する酸化アルミニウムを生産する遼寧忠旺集団の工場建設を許可したとして抗議を行いました。<上記より抜粋>
  さて、このことからわかるのは「モラルハザード」は「人権の無視」とということから発生するということが良くわかる。つまり、「権力者側が富が編重している」ということになるのであるから「弱者無視」の施政になっている。その施政の姿勢に対して、人民が「本来は共産主義のはずだった」ということでデモが発生するということになる。この中にあるのは「民衆の不満の結晶」である。単純に考えれば、「民衆不満」は「反政府の大きなモティベーション」になり、そのまま「反共産主義・民主化運動」ということになる。このようなときに香港の雨傘革命のような民主化革命を学生が行うということになると、これは非常に大きな力になってくることになるのである。
  さてこのようにして中国共産主義は徐々に内部から崩壊している。その内部の崩壊を日本はどのようにとらえるのか。このことに関して、そろそろ真剣に考えなければならないのではないか。まあ、いまだに「反安倍」とか「共産主義は素晴らしい」などといって、この中国の矛盾を待った検討しない人々は、日本の政治からも退場いただいたほうが良いのではないかと思う。

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