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「金正男とみられる男」の暗殺報道とそれにあわせた様々な動きについて

「金正男とみられる男」の暗殺報道とそれにあわせた様々な動きについて
 今日のブログに関しては、あまり深く真相を書こうという気はない。というのも、来月の有料メルマガ『初月無料 ID: 0001647155 宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』(http://www.mag2.com/m/0001647155.html)は、この金正男をめぐる「北朝鮮の話」にしようと思っている。実際に、さまざまな内容が私のところに入っている。私の場合「がせねた」と思われるものから「真相に近い」と思うもの、または、「私自身が信じたくないもの」など、さまざまな角度から情報が入ってくる。
  さて、そもそも「暗殺」というのは、いくつかの理由から行われる。一つは「そのものが邪魔」であるとき。もう一つは「復讐」そして「いなくなったことによる社会的な影響の変化を求めるもの」の三タイプである。
  前者二つは、「個人的な領域」であるのに対して、最後に社会的な領域によるものがでてくる。当然に、これらの理由に関しては、さまざまな事情があり、その事情が複雑に絡み合っているということになる。当然に、その内容は、一つだけではないし、また暗殺が成功してからその結果を利用して、社会的な変化を起こそうとする人も出てくるのである。そのように考えた場合、基本的には、結局すべての内容が当てはまることになることがほとんどであるといえる。
  そのような分析をしたうえで、あえて例を挙げておく。一つは「張作霖爆殺」といわれるものだ。張作霖は当時日本に協力的な軍閥であった。しかし、これを日本の関東軍が殺すことによって、日本の関東軍は、犯人探しをするという名目を作り、そのうえで満州国建国に至ったのである。つまり、「味方を失うことで口実を作る」ということになる。まさに社会的な効果を狙ったものといえる。一方「邪魔」という点で言えば「5・15事件」の犬養毅首相であろう。軍事政権及び軍縮条約における「統帥権干犯問題」から「民主的な首相の存在が邪魔」と思った若手将校がクーデター的に起こしたものである。これに経済的な内容まで含まれるということになると「ルーマニア革命のチャウシェスク」など様々な事例があげられる。政治権力と、富の編重ということは常にセットになっており、そのうえ「その象徴的な存在」としての首相や独裁者は「暗殺の対象」になりやすいのである。
  では、今回の「金正男暗殺」はどのような意味があるのであろうか。
金正男氏「中国の保護は煩わしい」発言 東京新聞・五味編集委員明かす
マレーシア・クアラルンプールで暗殺された金正男氏(45)に長時間インタビューをした唯一の記者として知られる東京新聞の五味洋治編集委員が2017年2月17日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、「個人的にも非常にショックを受けている」と沈痛な面持ちで語った。
北朝鮮の世襲に批判的な発言を繰り返していた正男氏は中国当局の保護を受けていたが、五味氏によると、正男氏は友人に対して「そういう保護が煩わしい」などと話していたという。正男氏は、こういった事情を背景に東南アジアに頻繁に出かけ、結果として中国の手が届きにくいマレーシアで殺害された。五味氏は、今回の事件で中国は戸惑っており、中朝関係は悪化するとの見方も示した。
「彼なりの決心で、現在の北朝鮮の体制を批判」五味氏は2004年に北京空港で偶然に正男氏に会い、2010年からメールのやり取りが始まった。11年1月にマカオ、同5月に北京で長時間のインタビューを行った。五味氏は12年にインタビュー7時間、メール150通をまとめた著書「父・金正日と私 金正男独占告白」(文藝春秋社)を12年に出版したが、正恩氏は出版に反発。メールのやり取りは12年1月を最後に途絶えた。
五味氏によると、正男氏は北朝鮮の体制に批判的で、
「権力の世襲は社会主義体制と合わず、指導者は民主的な方法で選ばれるべきだ」
「北朝鮮は中国式の改革開放しか生きる道はない」などと話していたという。
五味氏は今回の記者会見の冒頭で、正男氏の意に沿わない形で著書が出版されたことへの批判を念頭に置いて、
「この発言を報道したり、本にしたことで彼が暗殺されたと皆様がお考えなら、むしろ、こういう発言で一人の人間を抹殺するという、そちらの方法の焦点が当てられるべき」と語り、正男氏に対する取材を
「私もかなりのリスクを冒して彼と会ったが、今、私が称賛したいのは、彼の勇気だ。彼がその後、たとえ命乞いの手紙を出したとしても、彼は彼なりの決心で、現在の北朝鮮の体制に関する批判をしたのだと思う」と振り返った。
誰が正男氏の殺害を指示したかについては「私が確実に言える証拠がない」としたものの、正男氏が中国の保護下にあったことを説明。最近は、正男氏が中国と距離を置いていたことも明らかにした。
「中国との関係は、必ずしも順調ではなかったのかも」五味氏は、さらに
「彼は中国に家があり、中国にいる間は中国の公安当局のボディーガードがついていると認めていた。私が会ったときには、中国人ドライバーの車で出迎えを受けていた。本人も『中国から保護を受けている』と言っていたが、ここ数年は、そういう保護が煩わしいと言っていたと、彼の友人から聞いた。ここ数年、彼が東南アジアを行き来していたというのは私も確認している。そのため、中国と金正男氏との関係は、必ずしも順調ではなかったのかもしれない、と私は見ている」と語った。
中国外務省の耿爽副報道局長は2月16日の定例会見で、今回の暗殺事件が中朝関係に与える影響について質問され、
「ご指摘の事件に関する報道は承知している。事態の進展を見守っている。中朝関係について言えば、両国は友好的伝統がある親密な隣国だ」と述べるにとどめている。五味氏は、こういった反応が「戸惑いの証拠」だとして、
「この事件でますます(中朝が)遠ざかる、関係が悪くなるのではないかという感じもしている」と話した。
J-CAST ニュース 20170217
http://www.j-cast.com/2017/02/17290943.html
 あくまでも、今回のブログは、来月の有料メルマガの予告編に近いものとしたい。
  そのうえで、「あえて言うが、2月14日にクアラルンプールで殺されたと報道された北朝鮮籍キム・チョルという人物は、金正男なのであろうか」ということは考えなければならないであろう。
  そもそも「誰が殺されたのか」という「客体」を考えなければならないのと同時に「誰が殺したのか」という「主体」も考えなければならない。もっと言えば、「主体」は、そのことによって「どのような社会的な変化の影響を受けようとしているのか」ということがかなり重要になってくるのである。
  その辺のところまでさまざまに考えてゆかなければならない。
  さて、その辺を考えるにあたって、一つのことを見てみる。それは「なぜ今なのか」ということである。
  要するに「主体」「客体」を見るだけではなく「時期」と「必然性」を見なければ、暗殺の説明にはならないのである。時期で言えば、今回の金正男暗殺に関して言えば、「中国が守っていたはずなのに」ということになる。そうすると「なぜ中国は金正男の護衛を辞めたのか」ということが言えることになり、また、「北朝鮮はなぜ中国が護衛を辞めたタイミングを知っていたのか」ということが一つの疑問になるのであろう。
  さて、本日の記事からそのことを見てみよう。
  五味氏は今回の記者会見の冒頭で、正男氏の意に沿わない形で著書が出版されたことへの批判を念頭に置いて、
 「この発言を報道したり、本にしたことで彼が暗殺されたと皆様がお考えなら、むしろ、こういう発言で一人の人間を抹殺するという、そちらの方法の焦点が当てられるべき」と語り<上記より抜粋>
 変なところで切ったが、まあ、「本当に死んだかどうかわからないのに、報道によって社会的に抹殺されるということのこわさ」を書いている。「客体」の検証がなされていないということの指摘である。
  「彼は中国に家があり、中国にいる間は中国の公安当局のボディーガードがついていると認めていた。私が会ったときには、中国人ドライバーの車で出迎えを受けていた。本人も『中国から保護を受けている』と言っていたが、ここ数年は、そういう保護が煩わしいと言っていたと、彼の友人から聞いた。ここ数年、彼が東南アジアを行き来していたというのは私も確認している。そのため、中国と金正男氏との関係は、必ずしも順調ではなかったのかもしれない、と私は見ている」と語った。<上記より抜粋>
  まさにこのことが、非常に重要である。本人が煩わしいといったことによって、「護衛を解く」ことがありうるのか。そのことを考えてみればよくわかるはずだ。つまり、「影響」の大きさを「中国はどのように図っていたのか」ということになる。
  この記事は非常によくできていて「主体」「客体」「時期」「影響」の四つのファクターがしっかりと書かれている。そのうえで、「なぜ日本のマスコミはそのような検証的な記事が書けないのか」ということを問題提起している記事であるといって過言ではない。
  さて、その四つのファクターの内容で言えば、それは、本当に有料メルマガに期待していただきたい。何も「北朝鮮」だけではなく「中国」「アメリカ」そして「マレーシア」であった理由まで、すべて解明したいと思う。

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