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中国の習近平主席は北朝鮮を捨てて南シナ海をとることを狙っているが国際社会はそれを許すのか

中国の習近平主席は北朝鮮を捨てて南シナ海をとることを狙っているが国際社会はそれを許すのか
 先日4月23日、中国の初の国産空母「山東」が就航した。まあ、まだ艤装などが終わっていないなど、不完全ではあるが全長300メートル、排水トン量5万トンの大型軍船が中国の手によって作られたのである。ある意味において海を挟んだ日本にとってはかなりの脅威であるといってよい。
  今後、艤装が進み対空砲やミサイルなどの武装を行ったのちに、海南島の三亜基地に配備される見通しである。中国は2020年までの間に、空母艦隊を3部隊作ることが予想され、「遼寧」が訓練用の艦として、今後2隻の空母建造が見込まれるところである。
  航空母艦艦隊というのは、特徴があり、まずは「空母そのものを動かす人々」と「空母を守る人々」そして「敵を探す人々」と「攻撃する人々」に分けられるが、その中の「攻撃する人々」と「敵を見つける人々」の一部は、「航空機を運転する人」つまりパイロットであるということになる。
  航空母艦における航空機パイロットは、基本的には「かなり緊張を強いられる」ということと、同時に「常に海上にある鉄でできた飛行機」を運転するということで、通常の艦隊乗組員に比べて緊張が強いられること、そして「整備しなければならない機械(飛行機や飛行機に搭載する爆弾やミサイルなど)が多い」ということになる。つまり「運航」「待機」「整備・休暇」の三艦隊を一セットで運用するのが常である。この「三艦隊」がなければ、旧日本軍のように、一艦隊が無くなってしまった場合に、打撃が大きいことだけではなく、乗組員の安全や疲労、そして機械や機材の整備などが不備になることから、義英社が多くなってしまうということになる。旧日本軍は、そもそもそのような空母運用のノウハウがなかったことと、同時に「精神力」で耐えていたことなどから、かなりタフな運用を強いられていたことになるが、現代ではそのようにはなかなかならないのが現状である。
  さて、北朝鮮をめぐって、アメリカに従ってしまったように見える中国が、銃墓参等ができたことによって、どのように変わるのであろうか。
【中国国産空母】「一帯一路」で南シナ海から中東で影響力行使 米に対抗「第2列島線」越えも?
 中国は空母打撃群の展開を通じて南シナ海からインド洋、中東沖など広範囲の沿岸諸国への影響力行使を狙っている。
 また現段階で中国初の国産空母が米軍の直接的な脅威となる可能性は低いが、長期的には太平洋で米軍を排除する「接近阻止・領域拒否」戦略の実現に向けた足がかりとする構えだ。
 中国が掲げる現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」で、中東はその要衝にあたる。
 ただ、地域大国のサウジアラビアは米国の同盟国であり、イランはロシアが影響力を保持。中国が現在、アフリカ東部ジブチで中国海軍の「補給施設」を建設しているのは、海外基地として中東への軍事プレゼンスを高める狙いもある。
 一帯一路のうち「海上シルクロード」と呼ばれる東南アジアから南アジア、中東沖につながるルートで空母を展開させることで、「沿岸諸国に影響力を行使できるプレーヤーとして米露に中国が加わる可能性」(東京財団の小原凡司研究員)も指摘されている。
 また、今後いずれかの国産空母が南シナ海を管轄する南海艦隊に配属される見通しで、領有権争いを抱える沿岸国への軍事的圧力も高まりそうだ。
 一方、中国にとっては太平洋で制海権を握ることも長期的な野望だ。中国初の空母「遼寧」は昨年12月、九州や沖縄、台湾などを結ぶ「第1列島線」を初めて越え西太平洋に進出した。中国軍内部では、空母の行動範囲を小笠原諸島やグアムを結ぶ「第2列島線」を越えて、東太平洋まで拡大すべきだとの声もある。
 国産空母は遼寧の動力系統に改良が加えられており、就役後には遠洋訓練などの名目で第2列島線を目指す可能性もある。
     (西見由章)
 
産経ニュース 20170424
http://www.sankei.com/world/news/170424/wor1704240010-n1.html
中国初の国産空母、進水へ…艦名は「山東」か
 【大連(中国遼寧省)=中川孝之】中国軍が遼寧省大連の造船所で建造している初の国産空母が、進水に向けた作業に入った模様だ。
 中国海軍創立68年にあたる23日は早朝から、灰色に塗装された船体の甲板上で多くの作業員らが確認され、一部の中国メディアはドックで注水が始まったと伝えている。
 新空母は通常動力で、全長約300メートル、排水量約5万トン。中国メディアは、艦名は「山東」になるとの見通しを伝えている。中国にとっては、ウクライナから購入した船体を改修して2012年9月に就役した「遼寧」に続く2隻目の空母となる。
 新空母は「遼寧」をベースに、艦載機の駐機スペース拡大などの改良が施されたとみられている。今後、対空砲などの装備が進められ、20年までの就役をめざしている。
 中国軍は、米国への対抗を視野に海軍力増強を進めており、20年までに空母打撃群3個の配備を計画している。3隻目の空母建造が上海で進んでいるとみられる。
 
2017年04月23日 22時21分 Copyright c The Yomiuri Shimbun
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170423-OYT1T50082.html
 一帯一路のうち「海上シルクロード」と呼ばれる東南アジアから南アジア、中東沖につながるルートで空母を展開させることで、「沿岸諸国に影響力を行使できるプレーヤーとして米露に中国が加わる可能性」(東京財団の小原凡司研究員)も指摘されている。
 また、今後いずれかの国産空母が南シナ海を管轄する南海艦隊に配属される見通しで、領有権争いを抱える沿岸国への軍事的圧力も高まりそうだ。<上記より抜粋>
  つまり、習近平の「一帯一路」政策そのものがいまだにあきらめっているわけではなく、なおかつ、その内容に関して空母艦隊が大きく出てくることになる。もちろん、上記の記事には「第2列島線」ということを書いているが、実際に、今回の内容であっても、また、空母艦隊の訓練度合いにしても、アメリカのように「常に先頭を行っている国」のノウハウにかなうとは思えず、そのことを考えれば、少なくとも習近平の就任している期間内に第二列島戦を超えて東太平洋に中国の空母艦隊が進出し、アメリカとの直接多血を誘発するようなことはないものと考えられる。
  しかし、アメリカの力があまり及ばないアフリカやインドなどは、その進出が可能ではなかとされている。そもそも、インドは、「東インド会社」の歴史でもわかるように、イギリスの植民地化であり、また、東アフリカなどはほとんどがフランスの植民地化に合った歴史がある。そのために、「モンロー宣言」を行っていたアメリカは、基本的にはアフリカやインド洋にはあまり進出していない。アジアでアメリカの影響力が強いのは、フィリピンと韓国であり、それ以外の国は、中東のイラクとサウジアラビア意外は、実はアメリカといえども弱いところがある。
  とはいえ、イギリスはキャメロン首相の時に、中国に媚びていたような時代があったし、5月の選挙によっては、フランスといえども、中国の媚を売るようなところになるかもしれない。フランスはEuの盟主として、基本的にはアメリカからの影響力を嫌うが、しかし、そのことからロシアと連携を深めたルペン候補に比べ、三大大国のもう一つの中国と、マクロン候補が近づきやすい環境ができていることも併せて考えなければならないのである。
  そのように考えた場合、先日のブログにも書いたが、基本的にフランスのアフリカ政策が変わる可能性があり、その中において「中国の一帯一路受け入れ」ということも選択肢にはあるのだ。
  その中において「中国は基地を租借し、インド洋に空母艦隊を置く」ということは現実的にありうる話であり、その場合「日本の中東からのシーレーンは、中国の制空権下に置かれる」ことになってしまうのである。
  単純に「アメリカが中国を抑える」というのではなく、その場において強弱があり、その強弱に関して、どのように対処すべきか、日本のシーレーンを守るべきかを考えるべきであり、地球儀のように考えてその戦略を語ってほしいものである。
  まあ、今の日本の国会審議にそのようなことを望むのは無理なのかもしれないという、絶望的な感覚を持ちながら、強く訴えることとする。

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