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今村善復興大臣の発言に関する「更迭」という結果と、そもそも「その発言の妥当性」について

今村善復興大臣の発言に関する「更迭」という結果と、そもそも「その発言の妥当性」について
 さて、ゴールデンウィークの中日の平日というのは、どうも気合が抜けてしまうものである。私などは、昨日5月1日が誕生日であるために、その誕生日などは、いつも誰も何かをやる気がない日ということになっている。誕生日パーティーなどは、あまり経験がなく、中には、親の都合で学校を休んで海外旅行などに行っている人もいるくらいであるから、まあ、そもそもお祝いというのはあまり期待していない。それでも、Facebookやツイッター、ラインなどで、たくさんの人からお祝いのメッセージを戴いて、非常にありがたいことであると考えている。実際に顔を合わせなくても、このような形で気持ちが伝えられるというのは、ありがたいことなのではないか。
  逆に、ネット社会になって、「気持ちの伝え方」が、逆に誤って伝わったり、極端な意味で伝わったりということが非常に多くあるのではないか。そこまでの意味合いがなくても「ヘイトスピーチ」などといわれてしまったり、あるいは、差別とか、気を悪くする人がいるかもしれないなどといって、徐々に「自主規制」が出来上がってきているような気がする。
  実際に「言論の自由」などといっていながら「発言の責任」とか「発言した大臣の任命責任」というのであるから、何が「言論の自由」なのかさっぱりわからない。
  さて、今日扱う問題は、今村前復興大臣が、所属する二階派のパーティーで、東日本大震災について「東北で良かった」などと発言したことを受けて、マスコミが大騒ぎし、なおかつ、そのことを受けて、安倍首相が更迭したことによるものである。
  さて、この今村大臣は、この前にもフリーの西中某という左翼系の物わかりの悪い記者の質問に耐え切れず、出て行けと言って話題になったばかりである。まあ、基本的には、「軽率」でありなおかつ「忍耐力が少ない」という印象がある。政治家などは「口の商売」である。何かを語ることで自分の政策がわかるのであり、職人のように技があるものではない。の政治家が「口の自制と忍耐力がない」のは、ある意味において努力が足りない。
  しかし、「出て行け」はともかく、今回の「東北で良かった」というのは本当に悪い発言なのであろうか。
二階氏「いきなり大騒ぎ」 今村氏更迭した首相に恨み節
 閣僚の辞任は、2012年に自民党が政権復帰して5人目。これまでの4人は「政治とカネ」。今回のような相次ぐ問題発言による辞任劇で見えるのは、政権の緩みと身内への甘さだ。
 安倍晋三首相は今回こそ、今村氏の更迭を即決したものの、今月4日に原発事故の自主避難者が故郷に戻れないことを「本人の責任」と発言した際には擁護していた。鶴保庸介・沖縄北方相や山本幸三・地方創生相らが問題発言を重ねても事実上黙認する姿勢を続けており、「問題発言」の連発はもはや政権の体質とも言える状況になっている。
 身内に甘い姿勢は、自民党側も同じだ。二階俊博幹事長は、二階派所属の今村雅弘氏の辞表が受理された直後の26日の講演で、今村氏の責任を問うことはそこそこに、マスコミに怒りをぶちまけた。「政治家が何か話したら、マスコミが一行悪いところがあったらすぐ『首を取れ』という。なんちゅうことか」
 さらに、自派の所属議員をこれまでとは違って今回は守らなかった首相に対する恨み節までぶつけた。
 「昨日の会で『内閣総理大臣・安倍晋三先生』がわざわざお越しになって、おわびを言ってくれる。聞いている方は何があったか分からない。いきなり、そういうことで大騒ぎです」
 二階氏は今村氏更迭に不満を隠せないようだが、世間の受け止めは逆だ。この日は、二階氏の今村氏擁護の発言が報道されると、抗議の電話が党本部に多数寄せられたという。(山岸一生)
     ◇
〈26日の二階俊博・自民党幹事長の講演要旨〉
 政治家が何か話したらマスコミが記録取って、一行悪い所があったらすぐ首を取れという。なんちゅうことですか。そんな人は排除して入れないようにしなきゃダメだ。(今村氏の発言は)人の頭をたたいて血を出したという話じゃない。言葉の誤解の場合は、いちいち首を取るまで張り切らなくても良いんじゃないか。
 ちょっと間違えたら明日やり玉に挙がって、次の日首だ。こんなアホな政治ありますか。何でもかんでもやり玉に挙げるやり方は、あまり利口ではない。
 
朝日新聞デジタル 20170427
http://www.asahi.com/articles/ASK4V5JCZK4VUTFK00K.html
首相、迷わず「更迭だな」 パーティー向かう前に判断
 東日本大震災の被災者を著しく傷つける発言で、今村雅弘氏が復興相を辞任した。安倍晋三首相は更迭を即決し、自らの任命責任を認めて早期の事態収拾を図ろうとしている。
 今村氏の辞表を受理した直後、首相は険しい表情で記者団の前に立った。
 「被災者の皆さまのお気持ちを傷つける極めて不適切な発言があった。深くおわびを申し上げたい。任命責任はもとより、内閣総理大臣たる私にある」。野党の追及を見込んで、自ら任命責任を認めた。
 更迭の決断は早かった。今村氏が、所属する二階派のパーティーで、東日本大震災について「東北で良かった」などと発言したのは25日午後5時半ごろ。官邸内で経済財政諮問会議に出席していた首相と菅義偉官房長官にもすぐに情報が入った。
 2人は会議の後、すぐに対応を協議。首相は迷わず、「更迭だな」と口にした。菅氏も「あの発言はかばいきれない」と考えており、判断は一致した。
 午後6時40分ごろ、同じパーティー会場で挨拶(あいさつ)に立った首相は、冒頭で「今村復興大臣の講演で、極めて不適切な発言があった。総理大臣として、まずもっておわびをさせていただきたい」と述べた。首相周辺は「あの挨拶には(今村氏への)怒りがこもっていた」と話す。
 
朝日新聞デジタル  20170427
http://www.asahi.com/articles/ASK4V5G17K4VUTFK00H.html
 さて、ある意味において震災の被害が「東北」よりも「関東」で起きた場合の方が被害は大きくなっていたし、また、死者は多くなっていたはずである。そのように考えた場合には、「東北の人々には申し訳ないが、東北であるから現在の被害で収まった」ということは言えることなのかもしれない。
  冷静に考えて「工業の集中しているところ」や「人口の集中しているところ」で起きた場合に、同じ規模の地震であっても、かなり大きなパニックになっており、同時に、その大きな被害は、精神的な被害もより大きなものであったと考えられる。同時に、日本の場合は、日本国全体が震災が発生しておかしくない。実際に。大正八年には、関東大震災が起きているのであり、人口と経済の集中している東京において震災が発生した場合は、現在の3・11よりも大きな被害になっていたであろう。
  要するに「被害が来るのであれば、被害が少ない地域でよかった」という意味では、間違ったことは言っていない。ようするに「東北の人には申し訳ないが」という配慮が欠けたということにすぎない。
  問題は配慮が欠けただけで、大臣の首がかかるのかということになる。
  本来政治家というのは、「政策」や「政治活動の結果」で判断されるべきものであり、当然に、一つの発言、おれっも前後の脈絡などもなく、一つの単語の揚げ足取りでとらえるようなものではないはずだ。
  「政治家が何か話したら、マスコミが一行悪いところがあったらすぐ『首を取れ』という。なんちゅうことか」<上記より抜粋>
  さて「東北でよかった」という言葉を聞いて、普通「東北の震災があってざまあみろなどというような意味にとる人は全くいない」のは当然である。それくらいのことが全く分からない、理解できない現在のマスコミは、「言論の自由」を主張しながらも、「政治家の発言の自由を認めない集団」となってしまっている。そのような人々の価値観は、完全にくるっているといわざるを得ない。
  そのマスコミに「忖度」して、更迭させる政権も何となく寂しい気がするが、逆に、「忖度」が話題になるということは、まさにこのようなことではないのか。マスコミに関しては「事実を報道しただけ」であるが、その結果を感がてえ政権が勝手に更迭させたのである。まさに忖度とはそのような状況であろう。このことでマスコミと安倍の「直接的な関係性」を言うことは不可能であろう。
  安倍政権に関しては、たぶんその前の「マスコミは出て行け」発言も考え、総合的に判断したに違いない。しかし、その辺はしっかりと伝えなければならないのではないか。
  さて、以前から「ジャスティス・ハラスメント」という単語にこだわっている。芸能人のふかわりょう氏が以前ラジオで発言していたものであるが、しかし、非常によくできた言葉ではないか。今回も「東北でよかった」が「東北に対する悪意」があるなどということは正常に日本語を理解する人には全く考えていない。しかし、その「ジャスティス・ハラスメント」で、本来の政治活動ができなくなってしまっているということに関して、今の日本人はどのように考えるのであろうか。まったく、正常な政策で政治を語ることができないマスコミと有権者では、日本の将来が暗くなる。

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