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中国共産党の中で習近平の支配が強まるという最悪の事態を迎え今後起こるであろう中国内部の「騒乱」

中国共産党の中で習近平の支配が強まるという最悪の事態を迎え今後起こるであろう中国内部の「騒乱」
 中国という国を考えるときに「一党独裁」ということを考えないと、中国の特徴、特に中国の内容を正確に理解することはできないということになる。
  「一党独裁」という時に何を思うのか。共産主義国家などはそのことが当然であるかのように言われており、「一党独裁の民主制(共和制)」などということを言っているので、全く何を言っているのかよくわからない。
  「一党独裁」ということは「出世」または「社会的地位」あるいは「許認可」などに関しても、その「一党」の価値観に合わなければ、一切許可が下りないということを意味している。つまり「一党」ということは、少なくとも「他の政党やほかの考え方を排除する」ということを意味している。当然に、そのような中に言論の自由や考え方の多様性、信条の自由などは存在し無いのである。
  そのうえで、その「党の支配」のシステムの中において、その支配序列の上下によってその権限も収入も、その社会的地位から生活から子供などの環境まで全てが変わるということを意味しているのである。その一党の価値観に合っている中において、その中での出世が決まる。そのコースは一本道であって、その道意外には存在しないのである。
  では「年功序列」なのかというと、そういうものではない。当然に、親のコネや、資金力のようなものも存在するが、一方で、「派閥争い」というものがある。一党独裁の中において、派閥争が行われる場合は、「一党独裁」の価値観の中における解釈論によって、その派閥が形成され、その派閥の考え方に従うものが急激な、または異例な出世をすることがあり、一方で、その考え方や主流派の派閥に存在し無い場合は、当然に、「失脚」ということになってしまうのである。
  さて、本来「失脚」する人が多ければ、それだけ、組織が硬直化し、同じ意見の者ばかりになってしまい、それ以上の話はできなくなってしまう。そのために、何か危機が存在した場合や、国家の意思表示をする場合に、他国に予想されやすくなってしまうし、また考え方の多様性が無くなってしまうので、それだけ国家そのものが弱体化することになる。
  あくまでも一般トンということで書いたのであるが、それが、今の中国なのではないか。
中国:北京トップ、習氏側近 異例の「三段跳び」
 【北京・河津啓介】27日の新華社通信によると、中国共産党は蔡奇(さいき)・北京市長(61)を、北京トップの市党委員会書記とする人事を決定した。蔡氏は過去に習近平国家主席(総書記)の部下として長く仕えた側近とされる。今年1月に市長に就任したばかりで異例のスピード昇格だ。北京市党委書記は、最高指導部の政治局常務委員に次ぐ政治局員ポスト。一般党員である蔡氏は秋の中国共産党大会で、党中央候補委員、中央委員を飛び越す「三段跳び」で政治局員に昇格することが確実になった。
 秋の党大会は、2期目を迎える習指導部の人事が大きな焦点だ。2012年の前回党大会で決まった現在の指導部人事は、習氏が選ばれる側であり、今回初めて主導する。習氏はかつての部下を地方指導者や閣僚などに抜てきし、布石を打ってきた。蔡氏の北京トップ登用は、党大会を前に、習氏の「1強体制」を鮮明にする大型人事と言える。
 北京市党委書記は、政治局員として国政にも関与する。習氏を「核心」とする中国共産党の指導体制は、習氏を含む政治局常務委員(7人)の下に、政治局員(常務委員含む25人)、中央委員(政治局員含む約200人)、中央候補委員(約170人)で構成される。現在は北京、上海、重慶、天津の4直轄市、広東省、新疆ウイグル自治区の党委書記が政治局員ポスト。
 蔡氏は福建省出身。同省三明市長を務めた後、浙江省に移り、省都の杭州市長などを歴任、習氏が両省の指導者時代に仕えた。習氏が最高指導者となった後は、14年3月に中央国家安全委員会弁公室の初代の副主任に。昨年10月に北京の市長代理に抜てきされた。
 また、蔡氏の昇格に伴い、陳吉寧・環境保護相(53)が北京市長代理に就任することが決まった。
 
毎日新聞 20170527
https://mainichi.jp/articles/20170528/k00/00m/030/130000c
江沢民氏、上海の大学視察=健康不安説打ち消す-香港紙
 【香港時事】29日付の香港各紙によると、中国の江沢民元国家主席(90)が28日、上海市内の大学を視察した。インターネット上に訪問時の写真が流れた。根強い健康不安説を打ち消すとともに、今秋の第19回共産党大会を前に健在ぶりを示す狙いがあるとみられる。
 江氏は王冶坪夫人や上海市党委員会の韓正書記を伴い、長男の江綿恒氏が学長を務める上海科学技術大学を視察。図書館を訪れたほか、教員や学生との記念撮影に応じた。
 車を降りた時の写真では、江氏は左右から腕を支えられていたものの、背筋は伸びていた。香港紙・星島日報は「健康状態は依然として良好」と伝えた。一方、中国メディアは視察について何も報じていない。
 
時事通信 (2017/05/29-14:28) 
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017052900602&g=int
 秋の党大会は、2期目を迎える習指導部の人事が大きな焦点だ。2012年の前回党大会で決まった現在の指導部人事は、習氏が選ばれる側であり、今回初めて主導する。習氏はかつての部下を地方指導者や閣僚などに抜てきし、布石を打ってきた。蔡氏の北京トップ登用は、党大会を前に、習氏の「1強体制」を鮮明にする大型人事と言える。<上記より抜粋>
  さて、「派閥争い」によって、「反腐敗」運動で人材の多くを失脚された、そのことによって、組織の中には人材が少なくなってしまっている。それと同時に、習近平の考え方に反論したりあるいはその考え方の修正を行える人物が少ないということになるのである。そのような状況であれば、基本的には組織は硬直化してしまう。
  はっきり言って、日本など中国を警戒している国にとっては、このような派閥争いや、このような対立が起き、組織の硬直化や国家の弱体化が起きてくれることは非常に面白い。もちろん、この場合、歯止めが利かなくなるので、戦争になる可能性が大きい。った追えばナチスドイツの一党独裁なども、多くの粛清ばかりか、考え方の違いで「ユダヤ人虐殺」ということになり、そのために、国家は戦争に向かう以外に国家社会主義維持ができなくなってしまう。しかし、はじめのうちは良くても国力や国家の弱体化は激しくまた組織の硬直化は大きくなってしまうために、当然に、うまくゆかなくなってしまうのである。その結果、瞬間的においては強くても、徐々に国家体制がおかしくなり、その思考パターンが読まれるようになると「D-DAY」のように、ナチスドイツの作戦の裏をかくような作戦が実行される。しかし、それに反論できる人材がいないことから、結局、敗戦するまで、国家を立て直したり路線変更を行うことができなくなってしまう。これは戦前の日本軍部においても同じだ。
  同じ政治ルートをたどっているのが現在之ちゅごくである問うことになる。
  その「反論」が「江沢民」なのが、最もおかしな話である。
  車を降りた時の写真では、江氏は左右から腕を支えられていたものの、背筋は伸びていた。<上記より抜粋>
  このようなアピールがなければならないということが、最も面白い。逆にこれらが無くなってしまえば、つまり90歳の老人がいなくなれば、歯止めが無くなり、そのために、ナチスドイツのようになってしまうということになるのではないか。
  その場合、「レジスタンス」ができたように、中国国内で「別な意味の反乱」が起きることになる。まさに中国の試練は、秋の全人代で、人民に希望を与えられるような内容になるか、それとも一党独裁の希望なき将来になるのかということが最も大きな内容になるのではないだろうか。

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