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マスコミ批判に関する一考(349) あまりにも適切な誤字をめぐる様々な反応

マスコミ批判に関する一考(349) あまりにも適切な誤字をめぐる様々な反応
 マスコミ批判といっても、常に何かを批判しなければならないというものではないはずだ。そのように考えて、今日は「面白い」という現象を考えてみたいと思う。
  さて、人間誰にでも「誤り」はある。もちろん、その「誤り」などはない方がよいに決まっている。しかし、人間が人間である以上、過失ということは絶対にあるということを前提に物事を考えていなければならない。これは、これ等文章の「タイピング」に関しても同じで、「誤字」は必ず存在するということがあっておかしくはない。私の場合、その「誤字」は非常に多いので、今回の記事に関しても、マスコミ、今回はNHKなのであるが、そのNHKの誤字に関して、避難できたり批判できたりするような立場ではないことは重々承知している。まあ、たぶん誤字は私の方が多いに決まっているのであるから、そんなことを心配する必要もない。このブログに関して言えば、何しろ「誤字」があることが私のオリジナリティの象徴のようになっているのであるから、始末に負えない。たまに誤字が少なかったりすると「誰が書いてくれたのですか」などということを聞かれるのであるから、まあ、そこまで「誤字が市民権をとってくれる」状態になると、ありがたいものである。
  問題は、その「誤字」が、あまりにも「適切な誤字」である場合や、誤字の内容が「シャレになっている」場合は、「本当に誤字」なのか、あるいは「何かを象徴して当て字にしたのか」ということが話題になってしまうこともある。私などは小説を書いている状況になってくると、いつも思うのであるが、この「当て字」というのもなかなか良いもので、そのように考えると、「誤字」なのか「当て字」なのかわからないことが少なくないのである。基本的にはそのようなときは鍵かっこで括ったりするのであるが、そのようなことをしても、わかってくれない編集者もいたりして、なかなか困ったものなのである。
  さて、今回は「テロ等準備罪」をNHKが「テロ党準備罪」に「誤字」を行ったということに関してである。
NHKが「テロ『党』準備罪」 誤字幕めぐり「意図」の深読み合戦
 テロ等準備罪の新設をめぐり国会が紛糾した2017年6月14日、NHKのニュース番組である「ハプニング」があった。
 発端となったのは、夜21時台の「ニュースウォッチ9」だ。
   一文字違うだけで意味が大違い
 自民党が行った「中間報告」作戦について紹介する場面で、画面下のテロップで、「テロ等準備罪」とあるべき箇所が、
「テロ党準備罪」
と誤植されていたのだ。「テロ党」という語感の面白さもあり、画面写真はたちまちネットで拡散された。
 ユニークなのは、これに対する反応だ。まず与党支持層は、
「ブラックユーモアです、間違ってない!テロ党は共産党のことです」
「テロ党準備罪とは日本共産党の他、民進党 社民党をさしているのでしょうね(苦笑)」
「テロ党って共産党とか民進党とか野党のこと?w」
と、「テロ党」=法改正に反対する野党を示す言葉として受け取り、盛り上がる。
   番組内で「字幕に誤りがありました」
ところが逆に、野党支持者は、
「NHKも自民公明維新が民主主義に対するテロ党だと理解してたんだな」
「テロ党準備罪 自民党のことかw」
「テロ党とは、自民、公明、ついでに維新ですね。共謀罪を強行して、人権に対するテロを計画してますからね。NHK、たまにはいいこと言うな」
と、法改正を推進する与党こそが「テロ党」だとして、こちらもこちらで盛り上がった。中には、「NHKの小さな抵抗を見たり!!!」と、政権への密かな「抗議」であると受け取り、NHKを持ち上げる人も。
 なお番組では誤植の直後に、桑子真帆アナウンサーが、「テロ等準備罪をめぐるニュースの中で、字幕に誤りがありました」と謝罪している。
 そんなから騒ぎなどはそしらぬように、翌15日朝、組織犯罪処罰法改正案は参院本会議で可決され、成立した。
2017年06月15日 19時18分 J-CASTニュース
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12144-300750/
 報道番組それもNHKの報道番組が文字やテロップに使う内容を正確に書くというのは、ある意味においてあたりまえのことであるといってよい。そのように考えた場合、もちろん「テロ等準備罪」という内容は正確に書かなければならないであろう。もちろん、何らかの配慮において、まあ、いうなれば、小説やドラマなどにおいて、またはバラエティ番組などにおいて「パロディ」などをする場合はわざとそれを間違えて笑いをとる場合もある。逆に、そのようにわざと間違えて、その内容の本質を示す場合もあるのだ。そのように考えた場合、今回の「テロ『党』準備罪」は、どうなのかということになる。
  このように言われてしまう、というか、このように深読みをされてしまうというのは、実は、すでに亡くなった方であるが、マスコミの重鎮という方がいて、その方に「マスコミというのは三行で世の中を変える」ということをよく聞いたものである。マスコミというんは、かなりの飛ばし記事などを書いてしまっていても、その「飛ばし」に対して「三行だけ、新聞や雑誌の紙面の目立たないところに謝罪広告を出せば何を書いてもよい」ということになっているという意味である。それだけ「言論の無責任」が存在するということが言われていたのである。そのうえ「謝罪広告を三行出せば、かえってその前の飛ばし記事が目立つし、またその内容が注目されることによって効果が増幅する」ということを言っていたのである。
  つまり、NHKの中にも、そのような考え方の人間がいて、最終的にその内容を「謝罪さえすれば、何を報道してもかまわない」ということになり、特に「誤字」くらいのパロディであれば何でもやって構わないということになるのである。
  つまり「テロ党」が、実はNHKの本音であり、その本音をわざわざ報道し、そのうえで、その本音を謝罪放送をすることによって、より一層強調することができるのである。そのような「マスコミの手法」を知っていれば、今回の「テロ党」も、実はその手法にのっとった内容ではないかというような勘繰りをしてしまう。
  逆に「勘繰り」をされてしまうほどNHKというのは、「正確ではない偏向報道をしている放送局」ということで、かなり不名誉な内容なのであるが、そのことが全く分かっていないのかもしれない。ある意味「公共放送」が、そのような勘繰りをされるようなことであるということ自体が、本来は恥ずかしいのであるが、まあ、その辺は、私自身も誤字が多いことから辞めておくことにしよう。
  たぶん、「党」という言葉を何回も使っていて、その上の変換ミスであることは十分にわかる。そのうえで、今回のようになってしまうということがNHKそのものの性質であろう。しかし、ある意味で「テロ党」が何を指すのか、ということは何となく気になるところでもある。

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