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香港返還20年の時に民主化の混乱と軍事力による威圧を行った習近平の危機感

香港返還20年の時に民主化の混乱と軍事力による威圧を行った習近平の危機感
 7月1日、香港返還20周年であった。私は、以前にも書いたことがあると思うが、この20年前の中国、それも北京に言っていた。初めての中国であり、その中国における天安門事件や香港返還ということに関して、さまざまに話をした時であった。この時の中国の印象は、基本的には変わらない。20年経過して、中国が経済発展を行い、また中国が軍事大国になった今日であっても、20年前に、それほどでもない物価とそれほどでもない経済発展で、まだ「汚い」という印象しかなかった中国に関しての印象は、現在も「同じ中国人がそのことを行っている」ということを物語っているのではないか。
  人間の本質は基本的には変わらない。もちろん生まれながらの性格だけでぇなかう、その人間を取り巻く環境によって、さまざまに変わるということは当然のことなのであるが、現在中国をけん引している世代、50代60代の中国人は、20年前、私が印象が深かった時の中国において20代30代の人間たちであり、その人々は、すでに思春期や人格形成が終わったのちの人々であり、その中において、経済的に豊かになってもその本質が変わるとはなかなか考えられないのである。
  そのように考えてみると、現在の中国における内容がさまざまに見えてくるのではないか。現在の日本にいる中国ウオッチャーの皆さんは、もちろんこの時期に中国に行っていると思うが、しかし、なぜか日本やアメリカと比較してしまい、この時期の中国人の気質や本質を余り考えずに、資本主義で育った人々のような感覚で中国を語るので、さまざまに見誤っている部分が少なくない。また中国人たちも「中国は変わった」というが、たんじゅんに「成金的な傲慢さ」が身についただけであり、それ以外に何も本質論は変わっていいない。
  まさに「共産主義」「唯物主義」が「市場経済」になったことによって「モラル無き拝金主義者」ということになり、一方で、「物欲」に支配された民族性と「共有財産の私物化」つまり「公共や社会の概念の無い占有」が横行する状況になる。
  このことは、一つには、「環境破壊」というように、空気や水といったことに関して一切感覚を持たず、そのうえで、自分工場などの利益だけに邁進し、そのことによってPM2.5などを排出しても全く考えない問うような性質になっているし、またハゲタカファンド以上の買収などは、まさに「モラル無き拝金主義、」そのものである。
香港独立「決して許さず」=中国主席が警告-「一国優先」強調・返還20年式典
 【香港時事】香港が英国から中国に返還されて20周年に当たる1日、香港島中心部の会議展覧センターで記念式典が行われた。出席した中国の習近平国家主席は「中央の権力と香港基本法の権威に対する挑戦は決して許さない」と警告し、香港でくすぶる独立の動きに強硬姿勢で応じる考えを示した。
 習主席は香港に適用されている「一国二制度」に関し、「『一国』が根になる」として、「一国」が「二制度」に優先すると強調。また、「青少年の愛国主義教育を強化する必要がある」と述べ、香港独立を視野に入れる新興の反中勢力「本土派」の中核を占める若年層に対し、思想面で変革を図っていく意向を明らかにした。
 このほか、香港の親中派と民主派の対立を念頭に「政治化の広がりの渦に巻き込まれれば、経済と社会の発展をひどく阻害することになる」と指摘した。
 式典では香港行政長官の就任式も行われ、今年3月の選挙で当選した親中派の林鄭月娥氏が習主席を前に宣誓し、正式に就任した。
 一方、地元警察は習主席の香港入りを受け、約1万人を動員して警備に当たった。 
2017年07月01日 12時19分 時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-2017070100114/
空母、香港で初公開へ=「愛国意識を高揚」-中国
 【北京時事】中国軍系メディアによると、中国海軍報道官は2日、初の空母「遼寧」が返還20周年を記念して近く香港に寄港し、初めて一般に公開されることを明らかにした。習近平指導部は、中国軍を象徴する空母の寄港により、「香港の同胞の愛国意識を高める」(報道官)ことを狙っている。
 遼寧はミサイル駆逐艦などの艦艇と共に香港に赴き、交流活動を行う。詳しい日程は明らかではない。日中戦争の発端となった盧溝橋事件から80年に当たる7日に香港入りするとも伝えられている。
時事通信社(2017/07/02-14:31)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017070200231&g=int
香港、民主化運動指導者を逮捕 中国主席の訪問で厳戒
 香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は29日、7月1日に開かれる香港返還20年の記念式典に参加するため香港に到着する。市内は前例のない厳戒下にあり、28日には抗議デモを主催した民主化運動指導者の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏らが逮捕された。
 習主席は現地時間の29日正午ごろ香港に到着し、厳重な警備に守られた車列で市内に入る予定。
 習主席の訪問を控えて28日に行われた抗議デモでは、1日の記念式典の会場となる金紫荊広場に活動家らが突入して占拠。約3時間後に警察に排除された。
 この日のデモは、民主化を訴える「雨傘運動」の指導者だった黄氏と羅冠聰(ネイサン・ロー)氏が主導。両氏とも警察によって広場から引きずり出され、公的秩序を乱した容疑で逮捕された。
 同広場ではこの日午後5時半ごろ、20人ほどの活動家がデモ行進を行い、黄氏は「我々が自分たちの権利を手にする日まで、民主主義のために戦い続ける」と宣言していた。ほかの活動家も加わって、「世界は見ている。習近平だけが見えない」と声を上げた。
 黄、羅の両氏が結成した政党「デモシスト」によると、同党の活動家は全員が、広場からの退去を求める警察の要請に従わなかったとして、公的秩序を乱した容疑で逮捕された。
習主席が滞在する市中心部の商業地区、湾仔は一部が封鎖され、記念行事の会場となる香港コンベンション・エキシビションセンター周辺の道路沿いには巨大なバリケードが築かれた。
 英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、習主席訪問に伴う警備のために、香港の警官2万9000人のうち、約1万1000人が動員される。
CNN.co.jp 20170628
https://www.cnn.co.jp/world/35103505.html
 そもそも、そのような「国民性」に対して嫌気がさしてきたのがイギリスであり、今から20年前、イギリスの財務省の資料によれば「香港経営はイギリスに取って経済的なマイナスが伴う」という報告書に基づいて、香港を返還する。しかし、イギリスの資本主義文化に接した香港人は、中国のこれらの経済発展や社会主義的市場経済に全くついてゆくことはできず、そのことによって、民主化運動が非常に大きくなってきた。それでも、江沢民の時代は返還当初の政権であることなどから何とかよかった。いや、江沢民の時代に急激に共産主義化が進めればよかったのかもしれない。しかし、「一国二制度」を強調したために、そのようなことはできなかった。そのために、後ろにしわ寄せが出ることになる。
  胡錦涛の時代になって、教育を共産主義化し、中国共産党の本土と同じようにするということになった時に、香港では「教育の自主性」を主張してデモが発生した。温家宝首相(当時)が香港に行ったときに、そのデモはかなり大きなものになり、さまざまなハレーションが発生する。しかし、香港に関しての一国二制度を強調し、政治や経済に関しては全く手を付けなかった。
  そのことに手を付けたのが習近平である。香港の行政府長官の選挙を「共産党員以外は立候補できない」というようにし、そのことによって、制限選挙によって民主化を否定したことによる「雨傘革命」は失敗に終わったものの、一方で香港に関する民主化はかなり大きなものとして、さまざまに行われることになったのである。
  そのような中で今回の20周年の式典である。当然い「言論の自由」はなく「政治結社の自由」もない。場合によっては「内心や信仰の自由もない」状況に、20年で変貌した香港に対して、習近平は「最新鋭の航空母艦」によって軍事的な圧力を加える問うことになる。まあ表面的には、「香港の同胞の愛国意識を高める」(報道官)ことを狙っている<上記より抜粋>となっているが、実質的に民主化勢力に対する軍事圧力であることは間違いがない。
  そのうえで、「『一国』が根になる」として、「一国」が「二制度」に優先すると強調。また、「青少年の愛国主義教育を強化する必要がある」と述べ、香港独立を視野に入れる新興の反中勢力「本土派」の中核を占める若年層に対し、思想面で変革を図っていく意向<上記より抜粋>となっているのであり、まあ、これから香港が「共産主義化」してゆくこと、つまり、日本の過激派が70年代に行っていた「総括」がこれから始まるということになるのではないか。
  さて、日本のマスコミは、なぜこのような「弾圧」を全く報道しない。隣国でこのような事態が発生しており、日本にその危険が迫っている状況であるということになるのではないか。そのことが全く報道されないのは、あまりにも不思議である。言論の自由を守るなどということは、「中国では行わない」または「正確な情報を日本に伝えない」ということがどれほど危険なことなのであろうか。
  我々は、このような報道に関して注意をしなければならない。

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