« 北朝鮮と中国に心を寄せる極左文在寅大統領によるアメリカとの首脳会談で突き付けられた「踏み絵」 | トップページ | 【有料メルマガのご案内】「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」 第17話 テロ報道に見る地域独立紛争と近代国民国家の限界 2 民族型テロの特徴 »

【土曜日のエロ】 犯人が漫画の手口をまねしたといって表現の自由が阻害されるという「エロ事件」と漫画家に申し入れる警察の愚

【土曜日のエロ】 犯人が漫画の手口をまねしたといって表現の自由が阻害されるという「エロ事件」と漫画家に申し入れる警察の愚
 共謀罪(そんな罪はなく、の本来であれば「テロ等準備罪」であるが、あえてわかりやすいのでこちらを表現した。なお、今回はこの法律に関することが主題ではないので)という法律ができた時に、私も所属する日本ペンクラブ及びその上部団体である国際ペンクラブは、「表現の自由を確保すること」に十分に留意することを要望として出した。
 私自身、「共謀行為」と「表現の自由が」が抵触するかどうかということに関して、そのことは「法律論」ではなく「法律の実行行為論」であると考えており、捜査機関の行為の問題であると考える。そのために、このペンクラブの意見票目に関して言えば、「○○に決まっている」というような決めつける内容に関して言えば、あまりうれしくはないものの、一方で、表現の自由ということに関する重要性は、現在の中華人民共和国共産党政権の言論弾圧などを見てもわかる通りに、基本的にはあまり良いこととは思わない。要するに、この意見表明に関しては「懸念事項」の列記であると考えれば(実際にそのような文章になってはいないのであるが)基本的に反対するものではないと考えている。
 さて、なぜ「共謀」などということから始まったかといえば、基本的に「エロ」と「表現の自由」はどうもさまざまなところで抵触する状態になっているのではないか。もちろんこれに関しえtも「言論左翼」的な人々が過去にあって、そのような人々の「政争の具」にされた部分はあるが、実際に、本来の内容として考えれば、「表現の自由(エロ)」と「政治」とは全く関係がない。まあ、しいて言えば、「取り締まる側(権力側)」と「取り締まられる側(表現者)」というだけの話で、基本的には政治とは何ら関係があるものではない。しかし、日本の左翼的政治インテリは、このようなことでも「政争の具」にしてしまうのであるから、困ったものである。逆に、政争の具にしなければ、もっと早くさまざまなことが解決するのではないかという気がしてならない。
 さて、こんかいもそのようなはなしである。何しろ「漫画の真似をしてわいせつ行為をした」ということに関して、警察が漫画家に異例の注文を付けたというのである。まさに、警察権力の表現の自由に対する挑戦でしかない。
 この件に関して、あえて「エロを普及する」という立場で、いや、一応もう少しインテリ【笑】に「表現の自由」の立場から、政治的なことを関係なく、本件の内容を考えて意見を申し上げたい。
埼玉県警が漫画家に異例申し入れ 強制わいせつ容疑の男「漫画の手口を真似した」と供述で
 強制わいせつ容疑などで埼玉県警に再逮捕された男が「漫画の手口を真似た」と供述していることをうけて、埼玉県警がこの漫画の作者に申し入れをした。模倣した犯罪が起きないように配慮してほしいという内容だった。共同通信などが報じた。
 埼玉新聞によると、別の強制わいせつ容疑などで逮捕されていた草加市の無職の男(35)が、強制わいせつと住居侵入の疑いで6月12日、埼玉県警に再逮捕された。
 ハフポストが埼玉県警に取材したところ、男は2016年1月8日、草加市内の民家に「世の中の放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」などと言って侵入。10代女性に対し「身体検査をするね」「死にたくなければ声を出さないで」などと脅して身体を触った疑いがもたれている。
 捜査関係者の情報として埼玉新聞が報じたところによると、男は「性的欲求を満たしたかった」などと容疑を認めており、東京都内の男性漫画家が描いた成年向け同人誌を模倣して犯行に及んだという。この漫画は、「放射能検査」と称して女児宅に侵入した男がみだらな行為をする内容だった。
 毎日新聞によると、埼玉県警は6月7日に漫画家を訪ね、作品内容が模倣されないような配慮と、作中の行為が犯罪に当たると注意喚起を促すことなどを要請したという。
 犯罪に模倣されたとして著作物の作者に申し入れをするのは異例と、埼玉新聞は報じている。
The Huffington Post Japan 20170613
http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/13/saitama-police_n_17086002.html
 さて、まずは個別の問題に関して考えてみよう。
 「世の中の放射能を調べる調査をしたいから入っていいですか」などと言って侵入。10代女性に対し「身体検査をするね」「死にたくなければ声を出さないで」などと脅して身体を触った。
 これが犯罪行為だ。つまりまずは「放射能の調査」などということが問題である。そのようなことをしなければならないような、反対運動などを起こさないように、なぜ警察は要請しないのであろうか。基本的に「調査」などといって、自宅に入ってくるような状況を放置していることが最もおかしな話なのである。
 次に、「身体検査」である。はっきりいって、放射能を体を触ってわかるとか、何を考えているのであろうか。単純に言えば、「放射能に関する正確な知識を世の中に広めていない」ということではないか。警察はなぜ、そのことは不問に付しているのであろうか。
 要するに「わいせつへの導入行為」である「放射能」に関して、しっかりとした知識があれば、またはエキセントリックな反対運動によってアレルギー的な感覚がなければ、基本的にはこの事件は発生していない。もちろん、そのような知識がしっかりと社会的に認知されていれば、このような漫画そのものが成立しないということになる。その「導入行為」にかんする内容は全く触れられていないというのが不思議ではないか。
 そのうえで、「そもそも漫画で読んだから真似をする」ということ自体がおかしい。単純に「物事の善悪の区別がつかない」ということであり、それは、小学校や中学校で、そのような教育をうけていないということにほかならないではないか。つまり、学校教育において道徳や犯罪または善悪の区別に関してしっかりとした教育がなされていないということが社会的な問題であって、それ以上のことではないということにならないのではないか。単純に言えば「漫画は漫画であって、そのようなことはしてはいけない」ということを教育していない現在の教育システムが最もおかしな状況である。
 逆に、例えば「悪い例」を挙げて文章や漫画で表現した場合「悪い例」を真似したとした場合は、今後「悪い例を出してはいけない」というようなことを警察は要望するのであろうか。それでは教育などはできるはずがない。悪い例、作り物、創作物、ドラマ、小説、フィクション、これ等をしっかりと区別できる「大人」になるように教育することが教育者(学校だけではなく社会や当然両親などを含む)の義務であり、憲法に定められた「教育の義務」という日本人の三大義務の中の一つではないかと考えられるのである。
 要するに、そのような義務がなされていないことは、最もおかしなものであり、なぜこの被告人の教育者や過去の教員または学校などに対してこの警察は申し入れを行わないのであろうか。教育ができていない問うことであれば、それだけ、同様の犯罪者や、フィクションとの区別がつかない人が出てきてしまうことを意味しているのである。
 本来「エロ」も「フィクション」も同様で、例えば、「魔法使いが箒に乗って空を飛ぶ」という表現があった場合(最近の映画でもあるが)それを真似して高層ビルの屋上から箒にまたがって飛び降りた場合、警察は「同様の事件がないように魔法使いの表現をしないように」というような要望をするのであろうか。はっきり言って、それはもう社会的な寛容の世界を逸脱した権力の乱用である。では、今回の「エロ事件」と「箒に乗った魔法使い」は、こと「表現」ということに関して考えた場合に何が違うのか。
 要するに、そのような危険やそのような社会的ン問題点を教育する機関の怠慢を棚に上げて表現者を規制するのは、警察権力の「表現の自由」に対する重大な挑戦であり、そのことに関しては「エロ」の観点から非常に強く問題視をするところではないのか。
 まあ、最も悪いのは、「マネしてわいせつ行為をした犯罪者」なのであるが、そのことから、「二次的な加害者」は、漫画家ではなく、そのものに教育を施さなかったものではないかということなのである。

|

« 北朝鮮と中国に心を寄せる極左文在寅大統領によるアメリカとの首脳会談で突き付けられた「踏み絵」 | トップページ | 【有料メルマガのご案内】「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」 第17話 テロ報道に見る地域独立紛争と近代国民国家の限界 2 民族型テロの特徴 »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/115684/65502393

この記事へのトラックバック一覧です: 【土曜日のエロ】 犯人が漫画の手口をまねしたといって表現の自由が阻害されるという「エロ事件」と漫画家に申し入れる警察の愚:

« 北朝鮮と中国に心を寄せる極左文在寅大統領によるアメリカとの首脳会談で突き付けられた「踏み絵」 | トップページ | 【有料メルマガのご案内】「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」 第17話 テロ報道に見る地域独立紛争と近代国民国家の限界 2 民族型テロの特徴 »