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今年の秋の全人代での「独裁宣言」に向けて動き出した習近平の「次世代人事」における孫政才失脚

今年の秋の全人代での「独裁宣言」に向けて動き出した習近平の「次世代人事」における孫政才失脚
 7月15日、さすがに私としては驚くニュースが飛び込んできたので、さすがに驚いた。まだあまり情報が入っていない段階でこのようにブログに書くのは、実際のところためらわれるところなのであるが、さすがに驚いたので、まず記録(忘備録)として、書いておこうと思う。
  さて、習近平が、徐々に自分の腹心を中央清酒や重要な部署に置く人事が出てきてる。まずは、年明けの1月8日に閉幕した党第18期中央紀律検査委員会第7回全体会議で、北京市紀律検査委員会前書記の李書磊が中央紀律検査委員会副書記に選出された。「李書磊」は、1964年生まれ。14歳で北京大学に入学、24歳で北京大学文学博士号を取得、「北京大学の神童」と呼ばれている。25歳で共産党の中央党校教師となり、44歳で中央党校副校長となり、校長であった習近平と上司・部下の関係が生まれた。自他ともに認める「習近平の助手」であり、側近中の側近ともいえる人物だ。この人物が中央紀律検査委員会副書記になるということは、つまり、王岐山の後継者がこの人物であり、残り5年の習近平体制において、側近及び習近平の参謀役を行うということになる。
  そして、もう一人の意外な人事が、蔡奇・国家安全委員会弁公室副主任を北京市長に登用したことである。こと自5月末のことであり、まだ記憶にある人もいるのではないか。1955年12月生の「蔡奇」は、福建省尤渓県出身。1985年から11年間福建省で勤務し、2002年に浙江省に移って15年間、衢州市副書記、杭州市市長、浙江省副省長などを務め、習近平の側近とされている。
  このほかにも、習近平の側近グループは躍進している。「蒋超良」・元吉林省省長が湖北省書記に昇進したと報じた。蒋書記は、王岐山とともに金融分野で長く歩調を合わせた。これに先立ち、王岐山が北京市長在任時代、西城区党書記と縁を結んだ「林鐸」も、3月に甘粛省省長に任命された。林省長が率いる共青団派の主要人物である「趙勇」・河北省副書記は、蒋超良に押されて閑職である国家貧困救済弁公室副主任に移動する。また「栗戦書」、現・中央弁公庁主任と「王滬寧」、現党中央政策研究室主任も習近平の側近として有名である。
  では習近平派ではない人はどうなっているのであろうか。
  ポスト習近平の最右翼といわれているのが広東省党委書記の「胡春華」である。このほかに、上海市党委書記の「韓正」、「陳敏爾」広東省党委書記、「夏宝竜」北京市党委書記なども挙げられている。
  そして「孫政才」」が、太子党のホープとして名前が挙がっていたのである。
中国・重慶市のトップを解任 次世代リーダー候補の一人
 中国共産党は15日、北京、上海などと並ぶ直轄市の重慶市トップを務める孫政才・同市共産党委員会書記を解任する人事を決めた。後任には習近平(シーチンピン)国家主席の腹心とされる陳敏爾・貴州省党委書記(56)を任命した。次世代リーダー候補の一人と目されていた孫氏の転出先は発表されていない。最高指導部が入れ替わる5年に1度の党大会を目前に控えての政治局員の異動は異例で、孫氏の今後の処遇が注目される。
 重慶市書記は党指導部の政治局員(25人)を兼ね、党最高指導部の政治局常務委員(7人)入りをうかがう要職だ。孫氏は2012年に49歳の若さで重慶市書記に就任し、最年少で政治局入りを果たすなど、習氏の次を担う「第6世代」のホープと見なされてきた。
 前回党大会の直前、スキャンダルで失脚した薄熙来・元重慶市書記(収賄罪などで無期懲役判決)や側近の王立軍元副市長(国を裏切り逃亡した罪などで懲役15年)らが残した政治風土の一掃を期待された。
 しかし、今年2月に腐敗を取り締まる「中央巡視組」が重慶に入ると、孫氏は「習総書記の精神と差があり、『薄・王思想』の毒の除去が徹底できていない」と厳しく指摘された。6月には孫氏と同郷で数十年来の知己である何挺・副市長が解任されている。今回の解任をめぐり、「孫氏が調査を受けている」との情報もある。
 
朝日新聞デジタル 20170715
http://www.asahi.com/articles/ASK7H63T7K7HUHBI03D.html
 さて、前半は、ばらばらと、次の体制の候補に関して名前を挙げていた。
  実際に「ポスト習近平」の争いは、今最も苛烈であり、その中で足元をすくわれることも少なくない。少なくとも「ポスト習近平」といわれるために「政治局員」または「常務委員」に名を連ねなければならず、その争いの中に、上記の名前がさまざまに入っていた。今年の3月くらい人は、「胡春華」と「孫政才」くらいしか名前が挙がることはなかった。実際に栗戦書なども名前があげられていたが、さすがに習近平側近ということはないだろうし、また、「次の次」であるといわれていたからである。そこで、「共産党青年団」といわれる「胡春華」と「太子党」といわれる「孫政才」が出てきたのである。
  しかし、孫政才に関しては、早くから「北京が長い孫政才は早くから腐敗に染まり、その悪名で知られている。江派と交際、契りを結び、賈慶林の娘婿である李某との関係が普通ではない。ゴマすり以外に見るべき能力はなく、学歴も『注水博士』(水増し博士)である」というような内容が言われており、また、孫政才の布陣に関しても江沢民夫人や令計画との交際が噂されており、早くから「ポスト習近平に名前があげられるかは疑問」とされていた。
  しかし、習近平は、その孫政才を重慶共産党職にした。これは「薄熙来の後を完全に始末できればポスト習近平争いに入れてあげてもよい」というようなメッセージであったが、残念ながら、孫政才はその期待に応えることはできなかった。
  8月の「北戴河会議」において、江沢民派の発言を封じる目的で、その手先とも目される「孫政才」を失脚させたということになる。孫政才は、当然に「わいろで話をし、金で猟官する」古いタイプの共産党政治家であり、その部分が非常に目についたしまたいくらでも利用することができた。しかし、その部分において習近平は「自分よりも対抗馬において利用される可能性が高い」と考えたに違いない。その情右京において、当然のように「失脚させた」のである。
  これによって、「胡春華」と、習近平側近の争いとなり、同時に、習近平の独裁(毛沢東化)もありうるという状況になってきた。
  中国の今後は「習近平の帝国」になるのか、そうではないのか。他の勢力が力をつけるのか、かなり大きな問題になのではないか。

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