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マスコミ批判に関する一考(359) 戦後の条約などをすべて無視した番組作りとそれにともう外交関係の悪化を全く考えないTBSの「日本人では理解できない感覚」

マスコミ批判に関する一考(359) 戦後の条約などをすべて無視した番組作りとそれにともう外交関係の悪化を全く考えないTBSの「日本人では理解できない感覚」
 マスコミ(報道)の役目はいったい何であろうか。
  このような質問をした時に、すぐに「権力の暴走を止める」とか「権力の監視機関」「批判精神」など問うようなことを言う人は、基本的に政治的に何かおかしいということをいわなければならない。政治的におかしいというのは、思想そのものがおかしいとかくるっているというものではなく、「マスコミに携わる人間として、その使命を間違えている」という意味に考えていただければよいかもしれない。そもそも「マスコミ(報道)」といえば、まずは「事実を伝えること」がその使命である。
  普段生活していてはわからないことや、遠くで起きている事柄などを、その場にいながら知ることができるということが「マスコミの第一の使命」であるといえる。まさに、これが「国民の知る権利」であって、他人や有名人の内面やスキャンダルを暴くことが「知る権利」ではないのである。まずはそのことがわからなければ話にならない。つまり「事実を曲げて報道する」とか「捏造報道」などは、そもそものマスコミの目的に反しているだけではなく、国民の知る権利を著しく害しているということになってしまうのではないか。何しろ「知る権利」に対して「嘘を教える」ということほど罪なことはないんド絵会う。
  このように言って議論をしたことがある。もちろんマスコミの人々とである。その時に出てきたのが「政府の暴走を止めるためには、嘘も必要である」「嘘も方便とという言葉を知らんのか」などといわれた。しかし、「報道内容が嘘」であるということは、そのまま「読者または視聴者が何が嘘かを判断することができない」ということになり、当然に、そのような環境の中においては「だます」ということになってしまう。。
  事実を伝えることが本来の目的であるはずなのに「だます」ということをしてしまうマスコミは、そもそもその存在の第一目標がうまくいっていない。当然に、その使命を全うできないので「存在意義がない」と意ことになる。
  現在巷で言われている「報道しない自由」というのも同じ観点からして「おかしいこと」であり、そのために、報道しないことの誤解から、さまざまな問題が発生することがあるのだ。
  今回もそのような例といえる辞令が出た。
日本は遺棄化学兵器を1日も早く廃棄し、中国に清潔な土地を返せ=TBS「毒ガスの島」放送で―中国外交部
 2017年8月23日、中国中央テレビのニュースサイトによると、中国外交部の華春瑩(ホア・チュンイン)報道官は同日の定例記者会見で、日本のTBSがこのほど「毒ガスの島」特別企画を放送し、第二次大戦中の日本軍による毒ガスの製造・使用を批判したことについてコメントを求められ、「日本国内の識者の、歴史を直視し平和を呼び掛ける姿勢を称賛する」とした上で、「日本が軍国主義の侵略の歴史を深く反省し、中国に遺棄された化学兵器を1日も早く廃棄し、清潔な土地を中国人に返還するよう促す」と述べた。
 華報道官は「第二次大戦中に日本軍は化学兵器を製造・使用し、中国などの被害国の戦闘員や無実の民間人に多数の死傷者をもたらした」とし、「戦争が終結して70年余りが経過した今日でも、日本が中国に遺棄した化学兵器は、中国人の生命や財産、生態環境に深刻な脅威と危害を与えている」と述べた。
 TBSは「終戦の日」の15日、「綾瀬はるか『戦争』を聞く~地図から消された秘密の島~」を放送。かつて日本軍により毒ガスが製造されていた広島県の大久野島を取材し、毒ガスを作った人々の苦しみと平和への思いを伝えていた。(翻訳・編集/柳川)
レコードチャイナ 2017年8月24日 10時10分 (2017年8月26日 09時13分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20170824/Recordchina_20170824032.html
 戦後の遺棄化学兵器問題については、今だに論争がある問題であり、その問題を論争抜きで片方の立場だけで話をすること自体が「報道しない自由」でありなおかつ「偏向報道」ということが言える。
  そもそもポツダム宣言で言えば、日本はその宣言受託とともに速やかに武装解除を行っている。このことによって、日本国内にあった美術刀剣に関してもすべて没収され鋳つぶされている。もちろん様々な手段や特別な許可を得て残っている闘犬も少なくないのであるが、そのような例外をここで持ち出すものではない。現在「刀剣女子」などといってブームになっているが、実際に、そのブームの元となる刀剣そのものが、敗戦の影響でなくなっているということを、どれくらいの人が知っているのであろうか。
  日本国内のける美術刀剣も没収されるほどのことである。基本的に満州国にあった毒ガス兵器なども当然に引き渡されている。終戦時の武装解除に伴い中国軍やソ連軍に引き渡され、その後に中国側によって埋没されたものではないかとの指摘がある。これについて日本政府は、旧日本軍の化学兵器であると判明したものについては、中国側が残置に同意していた明確な根拠がない限り、条約上の処理義務を負うものとの政府参考人による国会答弁を行っている。しかし、手投式催涙弾の引渡記録が発見された例はあるものの、そのほかの明確な根拠史料はない。一方で、「当時が国民党政府であって中国共産党の支配ではない」つまり、違う「政府」であることから記録が残っていなくて当然であるということも一つの議論になる。
  また、日本軍の保有していた化学兵器以外に、中国製やソ連製の化学兵器も含まれているのではないかとの指摘もある。日本政府によれば、発掘後に仕分けを行って旧日本軍の化学兵器と確認されたもののみを処理事業対象として回収しているという。実際に、中国が「国共内戦」で使用したものまで含まれているのではないかということもあり、日本が一方的に問題があるというものではない。
  そもそも、日本が戦争をした後に、戦火にまみれた土地において、なぜ日本がいつまでもその保証をしなければならないのか。その後の戦火を与えた政府は何もしないのかということを、なぜ異論しないのか。そのことがおかしいのである。
  しかし、そのような「当然の議論」をすべて封印し、日本のTBSがこのほど「毒ガスの島」特別企画を放送し、第二次大戦中の日本軍による毒ガスの製造・使用を批判した。はっきり言って「捏造」までは言わないものの、「偏向報道」であることは間違いがない。
  この報道を中心に「日本国内の識者の、歴史を直視し平和を呼び掛ける姿勢を称賛する」とした上で、「日本が軍国主義の侵略の歴史を深く反省し、中国に遺棄された化学兵器を1日も早く廃棄し、清潔な土地を中国人に返還するよう促す」<上記より抜粋>というコメントが出ている。要するに、新たな外交問題が生じているということになるのである。この責任をTBSはどのようにして取るつもりであろうか。
  議論がある者に関してその議論を正確に伝えられない。そのこと自体で「マスコミとしての報道の使命を全うできない」ということになる。そのようなことでその存在が
肯定されるはずがないのである。このような報道機関は一刻も早く反省し
その責任を取るべきではないのか。

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