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ラスベガスでの銃乱射に見る「ISテロ」と「そうではないテロ」の見分け方とその困難な理由

ラスベガスでの銃乱射に見る「ISテロ」と「そうではないテロ」の見分け方とその困難な理由
 選挙ばかりだと飽きてしまう、と書くと大変偉そうに聞かれるかもしれないが、実際に、選挙ばかりではないし他にも重要なことはたくさんある。同時に、今回の解散総選挙の民進党の混乱はあまりにも見ていて稚拙すぎる。まあ、語る価値もないし、まあ、文章に残す側としては、やはり確定してから書きたいと思うものであり、解散してから公示日ぎりぎりまで合併とかごたごたしている。本当ならば政策や公約を発表し、その公約に粟得て候補者が集うものであるが、順序が逆になってしまっているということが最も興味深いのである。しかし、一応社会現象であるし、日本の未来を担う話なので書かないわけにはいかないが、まあ、政策や公約が出てからしっかりと書いたほうが良いかと思うので、そろそろ世界に目を向けようと思う。
  その中で「ラスベガス」でテロがあり、またスペインカタルーニャで大規模な独立投票と、それに合わせたデモが起きている。この二つを少し注目してみよう。
  まずはラスベガスである。ラスベガスは日本人にも人気の観光地であり、その中心部でコンサート中に、ホテルの32階から約400メートルの距離を挟んで乱射しているのである。被害者(生き残った人を含めて)は、そもそも自分がどこから撃たれているのか、班員は誰なのかもわからない状態であったに違いない。たぶんスナイパーに遠距離で狙われているのと同じ、というか、銃弾が雨のように降ってきている感じであったと思う。まあ、「無差別殺人」もここまでくれば、なかなか大変なものである。
  さて、この犯人は、もともとは資産家であったが、昨今、ギャンブルにはまっていて、日本円で一日100万円使うほどであったという。ある程度自暴自棄型のテロであるといえる。さて、これに対して「IS」が犯行声明をしているようである。
  さて、このテロが「IS」と関係があるのかないのか、その点などに関して、下記の記事では「関係ない」というスタンスであるが、必ずしもそうではないようだ。その点に関して下記に解説してみたい。
【ラスベガス銃乱射】IS犯行声明出すも「便乗」の可能性 容疑者との関係捜査難しく
 【カイロ=佐藤貴生】米西部ネバダ州ラスベガスで起きた銃乱射テロで、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)傘下の通信社が犯行声明を出した直後に、米捜査当局が「テロ犯と国際テロ組織とのつながりは見つかっていない」と述べた。ISは声明で、テロ犯は「数カ月前にイスラム教に改宗した」としたが、声明が事実でなかったとすれば、脅威を拡散するために今後も関与していない事件に便乗し、犯行声明を出す可能性があることを示している。
 ISは9月28日、欧米への攻撃を指示する指導者、アブバクル・バグダーディ容疑者の肉声とされる音声メッセージをインターネット上で公開したばかりだ。声明を出した背景に、このタイミングを逃さず劣勢が続くイラクやシリアで戦うメンバーの士気を鼓舞し、支持者を引きつける狙いもにじむ。
 ラスベガスの事件に先立ち1日、仏マルセイユの国鉄駅でチュニジア出身とされる男がナイフで通行人に襲いかかり、女性2人が死亡した事件でも、ISが犯行声明を出した。仏検察当局は容疑者とISとの関係はまだ不明だとしている。
 ISは指導者の音声メッセージ公開翌日の先月29日、米露や英仏などを名指しして「人の集まる場所」が標的になると警告。「爆発を起こし、車が群衆に向かって暴走し、首をかき切る」といった文章をネット上に流していた。米国旗を羽織った人の背中でナイフを構える合成写真に、「呼びかけに応じて彼らを刺せ」との一文を添えたものもあった。
 ラスベガスやマルセイユの事件の犯人がISと無関係だったとしても、「呼びかけ通りにテロが相次いでいる」と、事実を糊塗して自らの宣伝に努めている可能性はゼロではない。
 イラクやシリアで劣勢が続く中、IS傘下の通信社は、虚偽の犯行声明を出して戦闘員や支持者の引き締めを図る「プロパガンダ機関」になった-との見方が最近、聞かれるようになった。その一方で、ISが組織的テロを起こす能力を失っている-と断定する証拠があるわけではない。
 組織の弱体化により、テロを起こす能力があるメンバーが都市に潜伏しやすくなる面もあろう。欧米などの捜査当局にとり、テロ犯とISの結びつきを見極めるのがますます困難になりつつある。
 
産経ニュース 20171003
http://www.sankei.com/world/news/171003/wor1710030044-n1.html
 実際に、今回のテロの方法を「IS」が始動したとは思えない。ホテルのスウィートルームから銃を乱射するという方法は、衝撃的ではあるが確実性がないのと、追い詰められれば最も被害が少ない感じで逮捕またはテロ犯人の死につながる。つまり、テロ犯人が犠牲になる「自己犠牲【自爆】型テロ」であることは間違がなく、そのために、基本的にはチェチェンなどが行うイスラム系テロに考え方は近い。しかし、爆弾などを持ちながらなぜ使わなかったのかというような疑問もある。
  最近ロンドンのテロなどで言えば、自動車で突っ込むということがほとんどであり、そのために、自爆型テロが少なくなっている。これは「テロリスト」ではなく「ローンウルフ型素人テロリスト」であることから、死ぬことへの恐怖だけではなく殺すことの恐怖もある。今回のテロも、400メートル先の標的であるということは、直接血を見るわけではないので、当然に「ゲーム感覚でテロを行う」ということになってしまう。
  そのゲーム感覚のテロに「火をつける」役目が「IS」をやっているということが見えないのであろうか。要するに「不安」や「不満」のたまった人に「こうすればすっきりします」といい、なおかつ「神が」(アラーとはいわない)で市の不安と殺すことへの不安を軽減するということになると、実は「テロの扇動」または「教唆」がISということになり、結局「ISのテロ宣言」になるのである。
  問題は、そのような「扇動者」がどれくらいいるのかということになる。基本的にヨーロッパには一組そのような扇動者がいるというように報告があるが、今回イラク北部においてモスルなど、ISの根拠地が陥落したことによってテロリストが多数外に出たといわれている。その人々が「自分がテロを起こす」のではなく「ローンウルフを先導して回る」ということになっていれば当然に、テロは拡大するということになるのである。
  基本的には「あまり見えない不安など」ということが大きな問題になるのであるが、その辺を社会は飽和してしまい、そのうえで放置しているので、そこを付け込まれている。その付け込まれたところが現在の「ローンウルフ型テロ」の中心になっているのではないか。一つには「モスル陥落」というニュースの副作用として生き残りテロリストが世界に散った。そのことによる「世界同時多発テロ」それも「ローンウルフ型の多発テロ」が可能になったということになる。その標的に日本が含まれないという保証はない。
  もう一つは、「そのテロの最大の原因は、社会の不安と不満」ということ。その内容をいかに考え改革するのか。そのことが出なければこのようなローンウルフがなくても、テロは発生する可能性を失わないということになるのである。
  さて日本は、これでも安全なのか。比較級であれば安全であるが絶対値から言えば安全とは言えなくなってきたような気がする。

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