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トルコとロシアとヨーロッパの微妙な関係がエルドアン大統領再選で再燃する

トルコとロシアとヨーロッパの微妙な関係がエルドアン大統領再選で再燃する
 トルコの大統領選挙は、エルドアン大統領の再選が決まった。直接民主制におけるエルドアン大統領の意味は大きい。トルコに関して詳しい人に話を聞いてみると、「経済」よりも「宗教」ということが大きかったというような違憲が言われている。実際に、エルドアン大統領は経験阿イスラム教徒として知られる。その意味において、政治的な内容や経済的内容ではなく「宗教的なカリスマとして統治する」ということが、暫く中世以降なかった時に、珍しくそのような宗教的政治指導者をとることで生んだのではないか。ギュレン派はその意味において、非常に大きな問題であったものであり、なにも政治的な独裁によるものではなかったという見方もあるのではないか。
  西欧系のメディアは、一斉に「エルドアン大統領による独裁が強まり、民主主義がトルコからなくなった」というような報道がなされているが、しかし、実際のところ、宗教的な独裁という意味では、サウジアラビアもイランも同じであって、そのことをどのように考えるかということが大きな内容になる。
  ではなぜ西欧系のメディアは、「民主主義が無くなった」と書くのか。これは、単純い「親米・親欧政権なのかそうではないのか」ということが基準になっているのであり、まさに西欧系のメディアの方が政治的な駆け引きによって報道を御行っていることは明らかなのである。つまり、西欧系のメディアは、自分たちの意に沿った政治勢力であrベア独あいであっても何でもよくて、そうではなければ独裁、民主主義がないと大きく書き立てるということになっているのである。
  それが何を意味しているのか。つまり、エルドアン大統領とロシアの関係、そしてヨーロッパとの関係、そしてアメリカとの関係を意味している。
  単純に、宗教的な指導者が政治を行っている場合、犯罪者は片方で違法者である問う側面と同時に、もう一つの側面として「宗教を汚したもの」というような感覚になってしまう。その宗教を汚した勢力が、少なくともエルドアンにとってギュレンであったことは想像に難くない。
米、トルコに制裁警告=ロシア製ミサイル購入
 【ワシントン時事】ミッチェル米国務次官補(欧州・ユーラシア担当)は26日の上院公聴会で、トルコ政府がロシアの最新鋭地対空ミサイルシステムS400購入を決めたことに関し、昨年8月に成立したロシア制裁強化法に基づく制裁の対象になり得ると警告した。
 米トルコ関係は、両国の利害が対立するシリアのクルド人勢力への対応などをめぐり、ぎくしゃくしているが、S400購入問題も深刻な懸案になる可能性が出てきた。
 ロイター通信によると、トランプ米大統領とトルコのエルドアン大統領は、来月中旬にブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて会談する予定。トランプ氏は、24日の大統領選で再選を決めたエルドアン氏との間で対立緩和を探りたい意向とみられる。
 
時事通信社(2018/06/27-14:46)
https://web.smartnews.com/articles/2Ppg6rr6zcV
EUによる対ロシア経済制裁、自動更新すべきでない=伊首相
[ローマ 27日 ロイター] - イタリアのコンテ首相は27日、欧州連合(EU)による対ロシア経済制裁について自動的に更新するべきではないとの見方を示した。
外交筋や当局者によると、28─29日にブリュッセルで開催されるEU首脳会議において対ロシア経済制裁は1月末まで延長される見通し。
コンテ首相はEU首脳会議に先立ち、さまざまな論点に関するイタリアの立場を議会で説明する中で「われわれは制裁継続が自動的ではないという原則を再確認するだろう」と述べた。
また制裁継続について「非常に慎重になる必要があ」るとし、「制裁は手段であり、目的ではない」と指摘。イタリア企業の利益のために「細心の注意」を払うとした。
ロイター 20180627
https://web.smartnews.com/articles/2PreH4jS8zh
 さて、このように書くと、エルドアン大統領に関してはロシアと親しいというような書き方になる。しかし、実際のとことはどうであろうか。
  エルドアン大統領そのものの政治姿勢は、基本的には反ロシア、親米であるということは明らかであり、同時にトルコは中東というよりはヨーロッパに近い状態にある。トルコそのものが非常に大きな力を持ち、ボスポラス海峡を封鎖すれば、ロシアは地中海に対する出口を喪う。その意味において、ロシアは有形無形の内容でエルドアン大統領に近づき、そして、何とか友好関係を築いている。
  そのことを指摘しトルコと敵対しているヨーロッパは、ギュレン氏などを保護し、そのうえで、トルコを批判しつつある状態である。このままではシリアのアサド政権のよう担うのではないかという危惧があるが、その辺のバランス感覚はエルドアン大統領において非常にうまくできている。
  しかし、庶民や軍は必ずしもそうではない。
  歴史的にヨーロッパは、イスラム特にオスマントルコ帝国を警戒しており、その内容から、ヨーロッパがあってもうまくいかない。そのために軍の連携などもなかなか取れないでいるということになるのである。
  そこに付け入るのがロシアであるということになる。まさに、ロシアはミサイルや防衛などを共有することによって、対シリアや対中東、イラン防衛などをトルコに行わせることを企画しており、そのために非常に警戒感を強める結果になる。つまりロシアが交錯したのでhなか卯、ヨーロッパに必要以上の警戒心がいつの間にか対立の軸になってしまったということになるんド絵はないだろうか。ロシアとトルコは、敵の敵は味方問うような感じになってしまったの\感じがある。
  一方、イタリアは、ポピュリズム政権といわれている。私はそのように思わないが少なくとも大衆迎合の正室が強いことは間違いがない。その意味において、「ヨーロッパ」というか「EUにこのままいても意味がない」ということはよくわかっており、そのために、ロシアに近寄るような状況になってきている。このk十はイスラム難民対策にもなるのである。
  このように「警戒しすぎること」による、陰謀でも何でもない対立軸からのてきた威光増が出てきてしまっているということが、今トルコ周辺で起きており、その路線を堅持するエルドアンがトルコ国内で支持されているということになる。単純に、「エルドアンらしいもの」が、いつのまにか「反ヨーロッパ連合」になる日も近いのではないか。

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