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大坂選手全米オープン女子シングルス優勝おめでとうございます ところで日本のマスコミはなぜ素直に喜べないのだろうか

大坂選手全米オープン女子シングルス優勝おめでとうございます ところで日本のマスコミはなぜ素直に喜べないのだろうか
 まず、日本人初の快挙、テニス全米オープン女子シングルスにおいて、大阪なおみ選手が、8日優勝したことに関し、本当に素晴らしい快挙を成し遂げたと思う。おめでとうございます。日本人として誇りに思います。
  さて、私自身、テニスというのは全くやったことがない。そのために、はっきり言ってルールを知っているかどうかということも危ない。まあ、北ボールを相手のコートに打ち返すとか、返せなかったらポイントを取られるなどということはよくわかる。しかし、野球やサッカーほど詳しくはないというのが自分の中にある。そのために、あまりテニスの大会に注目したことはない。
  もう一つ言えるのが「日本は世界で強くはない」という認識である。サッカーは、もちろん日本では得界で活躍するようなことはほとんどないが、まあ、小学生の時にサッカーをやったことがあるということで詳しいのであるが、野球屋柔道はちょいちょい日本人が優勝する。世界の頂点に立つということに関しては、非常に興味深くどういうスポーツなのかなど研究するのである。
  しかし、大変申し訳なく、また批判があれば謝る準備をしながら、今まではテニスにおいて日本人は「ベスト8に入れば十分」というような感覚があり、何となくテニスを観戦している私たちが先に心で負けていたような気がするのである。そのために、どうしてもテニスをあまり深く知るということもなく、今まで過ごしてきた。まさか、四大大会で日本人が優勝するなどとは夢にも思っていなかったのである。その「まさか」が出てきたのである。
  いや、長々書いたが、つまりは、今回の決勝戦でもやる前から「日本は負けるのではないか」というような気がしてしまっていた自分を恥じているのである。いや、そのような私自身の概念を壊し、テニスであっても、日本人が優勝できる、世界の頂点に立てるということを教えていただいたことに、深く感謝をするものである。
ブーイングの中での表彰式 ウィリアムズ、大坂のあいさつで祝福の拍手に変わる
 「テニス・全米オープン」(8日、ニューヨーク)
 女子シングルス決勝が8日(日本時間9日早朝)、米国ニューヨークのアーサー・アッシュ・スタジアムで開催され、世界ランキング19位の大坂なおみ(20)=日清食品=が、6-2、6-4で同26位のセリーナ・ウィリアムズ(36)=米国=に勝利し、日本選手初のグランドスラム制覇を達成した。
 試合はラケット破壊したことで警告を受けるなどしたウィリアムズが、審判への執拗な抗議でゲームペナルティーを取られ、第2セット第8ゲームを戦わずして失うなど終盤は異様な雰囲気で進んだ。その後も抗議を止めず、試合は一時中断。大坂が初優勝を決めた後も、ジャッジに不満を持つ観客はブーイングを続けた。
 その中で行われた表彰式。先にマイクを向けられたウィリアムズは「プレーのことは言いたくない。ただ、彼女(大坂)は素晴らしいプレーをした。彼女にとって最初のグランドスラム優勝です」と切り出した。「皆さんが応援してくれた大会です。最高の大会にしましょう。ブーイングはもうやめて」とスタンドに呼びかけた。そして「コングラチュレーション、ナオミ」と勝者をたたえた。
 続いて大坂の優勝インタビューが始まる。インタビュアーの「準決勝が終わって夢があると言っていましたね。グランドスラムの決勝でセリーナとプレーするという夢があると。現実になりましたね」とマイクを向けられた。すると大坂は「ちょっと質問に対してではないことを話します」と口にした。「みんな彼女(セリーナ)を応援していたことを知っています。こんな終わり方ですみません」と涙を浮かべた。
 ウィリアムズの呼びかけ、大坂の涙のあいさつでブーイングが続いていた会場の雰囲気が変わる。大坂は「セリーナと全米の決勝で対戦する夢がありました。それがかなってうれしいです。プレーしてくれてありがとう」と16歳上の元世界女王に感謝した。
 優勝トロフィーを受け取る大坂には、それまでブーイングを続けていた観衆もあたたかい拍手を送った。快挙を成し遂げた大坂にようやく笑顔が戻った。
デイリースポーツOnline  20180909
https://www.daily.co.jp/general/2018/09/09/0011622256.shtml
 セリーナ・ウィリアムズ選手も強い。大阪選手にとっては「あこがれ」の選手であったはずだ。そのあこがれの人と戦えるだけでも日本人というのは非常に光栄と思う。しかし、その日本人の精神的な弱さを見事に打ち砕いて買ったのが大坂選手であろう。もちろん、実力が勝ったことは間違いがないが、それ以上に、その精神的なところが強かったと思う。
  さて、
  その後のインタビュー。このセリーナ選手と大阪選手の二人のやり取りが素晴らしい。
  ブーイングは、ジャッジに対するものであるとこの記事は書いているが、新聞によっては「日本人が優勝したことに対するブーイング」であるというような書き方をしている。何故日本人は日本人が買ったということを素直に喜べないのか。なぜか日本人は「頂点にあるものを蹴落とすことを喜ぶ実に恥ずかしい国民性」をマスコミから順々にもっていってしまったような恥ずかしさを感じる。はっきり言って、今年の高校野球の「金足農業フィーバー」も含め、優勝者を祝えない日本のマスコミの国民性は全く理解できない。そこまでの努力や、精神性を全く考えないこれらの行為は、日本人によってきつく糾弾されるべきであろう。
  それに対してセリーナ選手の「皆さんが応援してくれた大会です。最高の大会にしましょう。ブーイングはもうやめて」<上記より抜粋>という言葉は、非常に思い。そのような言葉を報道しながらも相変わらず「ブーイングがあった」と書いていること自体がおかしいのではないか。
  そのセリーナ選手にこたえる形になった大坂選手のコメントもよい。
  「みんな彼女(セリーナ)を応援していたことを知っています。こんな終わり方ですみません」<上記より抜粋>
  相手を思いやる、感謝する、この言葉の本当の意味を知っているのはこの選手なのかもしれない。実際に、大坂選手自身、セリーナ選手のファンであったと聞く。試合を見ればプレーのスタイルも素人目で見れば似ているような気がする。まさにそのあこがれの存在を超えた瞬間、日本人はどのように思うのであろうか。勝ったという喜びよりも信じられないという思いの方が強く、また、素直に喜んでよいのかもわからないのであろう。その戸惑いが非常によく表れている。ああ、これこそ、つまり負けた方が勝者を湛え、勝った方が敗者を気遣い、そして観客を思いやる。これ濾すスポーツマンシップであるというような気がする。
  その美しいやり取りを、日本人はもっと深く学ぶべきではないか。日本人とスポーツマンの二つの心の美しさを感じた。

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