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マスコミ批判に関する一考(421) 紅白歌合戦考

マスコミ批判に関する一考(421) 紅白歌合戦考
 マスコミ批判としては、正月になって必ずこの番組について書いている。年末の風物詩としての紅白歌合戦である。さて、紅白歌合戦に関しては、そのコンセプトをなるべくならばNHKのホームページから出したかったので探してみたが、その内容が見当たらない(探し方が悪いのかもしれない)。そこでいつも通りにウィキペディアからの内容に変えてみる。
  <以下ウィキペディア「紅白歌合戦」から抜粋>
  女性アーティストを紅組(あかぐみ)、男性アーティストを白組(しろぐみ)に分け、対抗形式で歌や演奏を披露する。当初は正月のラジオ番組であったが、NHKがテレビ放送を開始した後は大晦日の夜に移動し、「1年の締めくくり」の代名詞となる。放送が延期・中止されたことは1度もない。
日本を代表する人気歌手が大勢出演し、さらに歌手以外のゲストなどもその年人気を博した人物が選出されるため、放送開始当初から高視聴率を記録、深夜に及ぶ時間帯の番組でありながら、年間視聴率の上位に食い込み、多くの年で通年の最高値を弾きだしている。そのため国民の関心は高く、年の瀬から正月にかけて、新聞、雑誌から、商売敵である民放局までが紅白に関する話題を取り上げる。
上述の通り、紅白の両組対抗形をとるが、番組の進行の上ではあくまでショーとして番組を構成する要素の一つであり、決して「対抗」を前面に押し出しているわけではない。ただし、あくまで形式上は「対抗」であるため、その組み合わせの枠の中に入る歌手は、正式には「番組出演」ではなく「紅白歌合戦出場」と呼ばれる。
<中略>
 歌手の選考
基本的には、その1年間にヒット曲を出した歌手を対象として、出場者の選考が行われる。本人や所属レコード会社・所属事務所に対して、選考対象とされることや出場への意思の有無の確認が行われ、例年11月頃に行われる選考会議で最終決定される。
<以上抜粋>
 さて、このように本来であれば、「その年を代表する歌を歌った歌手」ということになているが、いつの間にかそのようなことではなくなり、何度も同じ歌を歌ったり、数年前のヒット曲を歌う歌手が増えてきた。
  そのうえ今年は「特別枠」だそうだ。
NHK紅白歌合戦、特別枠に「要らない」と疑問の声出る
 大晦日に放送されるNHK『第69回紅白歌合戦』。北島三郎、サザンオールスターズが出場することも注目を集めているが、彼らは特別枠での出場となる。この特別枠について異論を唱える声が出ている。
 紅組、白組で出場する42組の歌手のほかに、北島、サザンの出場は追加で発表された。NHKはこの2組以外にも特別枠でサプライズを狙っているという。
 NEWSポストセブンでは20日、「紅白 米津玄師、ドリカム、B’zにギリギリまで交渉か」とのタイトルの記事を配信。ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の主題歌『Lemon』が大ヒットし、一躍時の人となった米津玄師、連続テレビ小説『まんぷく』の主題歌を歌う『DREAMS COME TRUE』、2018年デビュー30周年のB’z側と、交渉を続けているという。
 いずれも出場するなら特別枠ということになりそうだ。
 ネット上では米津、B'zの出場には可能性は低いとする見方が多く、「いやぁ?米津さんは出ないと思うな」「少なくともB'zや米津玄師は出場しないでしょ」との声が。ドリカムについてはこれまで何度も出場していることから、「別にドリカムはサプライズにもならない」との書き込みがあった。
 特別枠についても否定的な意見が目立った。
「特別枠必要? その時間を出演者が一曲フルコーラスで歌える時間に充てて欲しい」
「特別枠ばっかりになるんだから、もうそもそも歌合戦というカタチをやめるべきね」
 さらには、サザンが大トリ後の最終歌唱を務めることについても「普通に選ばれた方々を差し置いて、特別枠が大トリってどうなんだろう?」との主張もあった。
 以前は、特別枠はなかったが、その始まりは2008年。美空ひばりさんの生誕70年にあわせて、小椋佳がひばりさんに提供した『愛燦燦』を歌ったのが最初だった。その後、2009年にスーザン・ボイル、矢沢永吉、2011年にレディー・ガガ、2014年に中森明菜、2017年に安室奈美恵さんらが出場している。
 こうした特別枠を設ける背景とは?
「NHK紅白の“弱体化”と無関係ではないでしょう。年々、影響力が弱くなる紅白は、すでに人気も知名度のあるアーティスト側にとっては、出場するメリットはほとんどないと言っていい。そんななかで、NHKはどうしても出てほしいアーティストに、この特別枠を用意するわけです。“海外からの中継でも”“スタジオからの中継でも”と、出場までのハードルを下げて交渉することもできますからね。また、特別枠は通常の出場歌手を発表してから、本番直前に発表することもできます。サプライズとしてインパクトを与えられますし、ギリギリまで交渉を続けることも可能です。そうした事情を考えると、今後、特別枠で出場する歌手はますます増えていくのではないでしょうか」(芸能関係者)
 いずれ出場歌手のほとんどが特別枠になったりして?
NEWSポストセブン 20181225
https://www.news-postseven.com/archives/20181225_831997.html
 実際に、この年末の紅白歌合戦は評判が良かったようだ。人気歌手の初テレビ出演やギネスに挑戦といったような話まであった。しかし、それらの内容はすべて「今年の歌」ではない。
  歌というのは、将来、その歌を聞けば、その歌の歌われていた時代を思い出し、そしてその時代の自分のことを思い出すための道具である。世相を示し、なおかつ。その世相によってさまざまな時代を映す鏡になっているはずだ。また歌の中から流行語が出てきたりしている。
  紅白とは関係がないが、私の思い出では「24時間働けますか」などというような歌があり、その歌が「頑張るサラリーマン」を象徴していた。しかし、その歌が歌われなくなったかと思えば、いつの間にか「明日がある」という歌になる。20年ほど前、カラオケに行ったら、大の大人が「新しい上司はフランス人~~」などと涙ながらに歌っていてハゲタカファンドの買収話などがあったような気がする。そのフランス人の上司であるカルロス・ゴーン氏の逮捕など、世相としてはさまざまなものがあったはずだ。しかし、なぜか紅白歌合戦はそのような世相を示すような歌がなくなり、その時代を象徴する歌ではなく、一年と関係のない世相を示さない過去の歌を流すようになってしまった。
  過去の歌を流すから「特別枠」になる。「紅白」で勝負が必要なのか、エンターテイメント化する紅白は、純粋に世相とその世相を切る歌を示すものではなくなり、いつの間にか、ヒットした歌手ではなく、事務所の力の強い歌手が並んで、毎年同じ歌を歌うというような「あの時の名曲集」のような感じになってしまっているのである。
  そのような「世相を歴史に残す」というような感覚がなくなった番組では、その番組の権威が落ち、社会的な役割も終わってしまう。そもそも権威があるということが重要であるが、今のにほんの報道機関は権威を嫌い、すべてが「庶民目線」になってしまっているのである。そのような状況では話になるものではなく、まったく番組ができないし、コンセプトも守れない。コンセプトの守れない番組などは意味がないのである。
  毎年、世相を切り、歌を聴きながら一年を振り返るということがよいのであるがNHK自身がその価値を見失っているのではないか。なんでもよいから視聴率を稼ぐというのではなく、人気がなかったとしても、その価値をしっかりと行うことが、本来の「NHK」の役目ではないのか。
  NHKのバラエティ化と、NHKの視聴率主義が、いつの間にか国営放送としての役目を終わらせているのではないか。

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